水川あさみ「バランスがうまく取れないことの方が多い」 映画界での女性を取り巻く環境を明かす
現在開催中の東京国際映画祭で27日、東京国際映画祭公式プログラムTIFFスペシャルトークセッション ケリング『ウーマン・イン・モーション』が行われ、俳優の水川あさみさん、ペ・ドゥナさん、プロデューサーの鷲尾賀代さんが登壇しました。 【画像】役所広司に浜辺美波 豪華俳優陣がレッドカーペットを歩く 第36回東京国際映画祭 2015年にカンヌ国際映画祭でスタートした『ウーマン・イン・モーション』は、映画界で活躍する女性にフォーカスを当て、女性を取り巻く環境や、それぞれの立場についての意見交換を行うイベントです。
■映画界における女性をとりまく環境「バランスがうまく取れないことの方が多い」
水川さんは、映画界における女性をとりまく環境について「わかりやすいことで言うと、女性のスタッフが増えてきたなということは感じます。技術スタッフなど力を使うようなスタッフにおいても女性のスタッフがすごく増えたなとか、撮影監督だったりチーフといわれる人たちにも、女性の方を目にすることが増えたなという印象がすごくあります」と変化を感じていると明かしました。一方、「まだまだ女性が年齢を重ねていって、結婚をして、子供を産んだり家庭を持つことと、仕事をすることのバランスっていうのが、業界においてはなかなかバランスがうまく取れないことの方が多いなと感じることも私自身正直あります」と明かしました。 また、日本が手がける映画では、1か月ほどで撮影が終わったことに驚いたと明かすペ・ドゥナさん。韓国では、一番短い撮影で4か月、さらに10か月かかった撮影もあったといい「本当に過酷でした。2時間3時間しか寝られない日がたくさんありました。台本が5分前にあがってくることもありました」と振り返りつつ「私がデビューした25年前と今を比較すると、女性が働く環境は本当に良くなりました。初めて女性監督と仕事をしたのが2000年代序盤で、当時は女性監督が本当に少なかった。現場には女性スタッフはいますが、最年少だとみんなにかわいがられるんですが、監督になると摩擦が生じる。男性監督だと生じなかった葛藤が女性だとなんで感じるんだろうと不思議でしたが、今は感じることがなくなりました」と明かしました。