若葉竜也「連続ドラマは向いていないと思っていた」嘘を嫌う俳優の信念と“意外と普通”な一面【ドラマ『アンメット』出演】
ラブコメ、青春群像劇、シリアスな事件を描く社会派ドラマ・・・、どんな題材であっても、結局のところ視聴者が“ノれる”のは俳優の本気度が伝わる作品だ。その点で期待されているのが、4月15日放送スタートのドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』。主演の杉咲花は10代の頃から数々の映画賞を受賞してきた実力派であることに加えて、これまで彼女と3作も共演してきた若葉竜也がキャストに名を連ねているのが見逃せないポイントだ。 【写真をもっと見る】若葉竜也「これまで避けてきた」と語る民放の連続ドラマに出演を決めた理由 2016年の映画『葛城事件』での鬼気迫る芝居で注目を集め、数々の名作映画で実力を示してきた俳優が、「これまで避けてきた」と語る民放の連続ドラマに出演を決めた理由とは? 俳優としての信念や謎めいた素顔に迫る。
「妥協せずに挑める環境に感謝しています」
ーーこれまで映画が主戦場だった若葉さんが、4月15日スタートの連続ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』に出演します。俳優としてやりがいを感じた部分とは? 若葉 もともと民放の連続ドラマは自分には向いていないと思っていて、出演することを控えていたので、今回も最初に声をかけていただいた段階では迷いがありました。その後、プロデューサーを務める関西テレビ放送の米田孝さんが、大阪から新幹線に乗ってわざわざ僕の家の近所まで会いに来てくださって。そのときの会話を通して『この人のために頑張りたい』と思えたことが、僕にとって大きな動機となりました。 ――どんな部分に共鳴されたのでしょうか? 若葉 『アンメット』は基幹病院の脳外科が舞台の物語ですが、難病の患者さんを手術する医師のスゴ腕っぷりに光を当てるような作品ではなくて。患者さんの人生は術後も続いていくし、後遺症と共に歩んでいくことも。そこを丁寧に描きたいと米田さんは言っていて、それを決意したのは、ご自身のお母さんに脳腫瘍が見つかったことも影響しているそうです。俳優として、僕はそういう強い気持ちには反応していきたいと思っています。 ――そもそも連続ドラマに出演することを控えていた理由を教えてください。 若葉 いろいろありますが、普段は連続ドラマを見ないので、自分が見ない媒体に出たいと思わなかったのが正直な気持ちです。せっかくオファーをいただいても、スケジュールの都合でお受けできないケースもありました。そして、連続ドラマはどうしてもスピード優先で制作が進むので、葛藤が生まれる瞬間もあると、俳優仲間から聞いたことがあって。そこが自分のスタンスには合わないだろうなと思っていました。