【富士山火口3人死亡】静岡県警は1人の遺体収容…身元は不明だった東京・日野市の53歳会社員の男性と判明
雪が残る中、ロープを使いながら懸命に活動する静岡県警の山岳遭難救助隊。富士山の静岡県側の火口付近で3人が倒れているのを発見、26日、死亡が確認されました。 (横山 明 浩 記者) 「警察車両へと遺体が運び込まれています」 (日吉 勇人 記者) 「遺体を乗せた車が、いま御殿場警察署に到着しました」 県警は昨夜3人のうち1人の遺体を警察署に収容。警察は27日午後、遺体は行方不明となっていた東京・日野市の会社員で53歳の男性であると発表しました。 富士山に残されている2人の遺体は、天候などの影響で27日は搬送せず、28日以降に実施する方針です。 (三間 将一 カメラマン) 「富士山須走口五合目です、男性が乗ってきたとみられる車が駐車場に残されています」 「ビーコン」と呼ばれる自分の居場所などを知らせることができる発信器を持っていた都内の男性。救助隊が反応のあった富士山火口付近を捜索したところ、3人が発見され、現場にはショートスキーが残っていたということです。 危険の潜む閉山中の富士山。県警によりますと2023年1年間の富士山の遭難者は70人確認されていて、死者は5人。このうち、閉山期間中の遭難者は15人に対し、死者は3人とリスクが高くなります。県警は「閉山中は重大な結果が生じる危険性が非常に高い」と警鐘を鳴らしています。