一人暮らしを始めた娘の冷蔵庫には「キャベツ・卵・納豆」しかありません。節約ばかり考えて体を壊さないでしょうか?
大学進学や就職を機に、親元を離れ一人暮らしを始める方は一定数います。親としては、一人暮らしを始めた子どもが健康に過ごせているかどうか心配でしょう。 一人暮らしを始めたばかりは何かと出費が重なり、節約するポイントを見つけることは難しいかもしれません。中には自炊を選び、食費を節約する方もいるでしょうが、必要以上に食費を節約して健康を害しては元も子もありません。 今回は、一人暮らしの方の生活費の中で食費がどのくらいかかるかや、食費を節約しつつも栄養バランスを考えて食品を選ぶ方法などについて紹介します。一人暮らしで節約をしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。 ▼1人暮らしで冬は毎日「鍋」ばかり!「白菜」と「豚肉」メインだけど、栄養的に大丈夫?
単身世帯の1ヶ月にかかる食費
総務省統計局の「2023年 家計調査 家計収支編」によると、34歳以下の単身世帯の食料にかかる支出は月約4万円、年間で約50万円です。最近は円安の問題や、不安定な気候などで食料品の価格は上昇しており、食料にかかる支出は増加傾向にあるといわれています。 実際、2022年の同調査では、34歳以下の単身世帯の消費支出のうち、食料が占める金額は年間で約44万円でした。1年間で6万円程度、食料の消費支出が増加しており、物価の上昇を実感できます。
食料品の価格相場について
今回のケースでは冷蔵庫にキャベツ・卵・納豆しかないということですが、総務省統計局の「小売物価統計調査(動向編)」によると、2024年9月の東京都区部でのキャベツ1キログラムあたりの小売価格は平均171円です。2024年は前年・平年と比較してもキャベツの値段は高騰傾向にあり、高い時では全国平均相場が200円を超える時もあります。 納豆の1パック(50グラム×3もしくは45グラム×3)あたりにおける2024年9月の東京都区部での小売価格は97円です。納豆は原料が大豆であり、3大栄養素のひとつであるタンパク質が摂取できます。 また、卵1パック10個あたりにおける2024年9月の東京都区部での小売価格は274円です。卵は完全栄養食とも呼ばれるほど、さまざまな栄養素が摂取できる食品です。完全栄養食とは、人が健康を維持するために必要な栄養素をバランスよく含んでいる食品を指します。