まさか!一人暮らしの義母宅の冷蔵庫から漂う「異臭」の正体。認知症の初期に感じた「5つの違和感」とは?
こんにちは。神奈川県在住、フリーライターの小林真由美です。ここ数年のマイテーマは「介護」。取材でも高齢者にまつわること(介護のほか、終活や相続・遺言など)に関わる機会が増えてきましたが、どこか他人事でした。それがしっかり「自分事」になった途端、驚くほど冷静さを失ってしまったのです。
異臭の正体は夫の大好物。処分のために私がとった行動は?
前回は、田舎で1人暮らしをしている義母の家を訪ねた際に見た、中身がぎゅうぎゅうに詰まった冷蔵庫、漂う異臭、「冷蔵庫が小さすぎる!」と言って怒り出す義母の姿など、あらゆる“違和感”についてお話ししました。 今回は、その続きから~。 冷蔵庫の前で、放心状態になった夫と私。中を覗くと、卵10個入りが4~5パック、バター4箱など、同じものが複数個。食パンや煎餅、カップ麺なども入っており、なかなかの混雑具合です。奥からは、生ゴミのような異臭も漂っています。 さっそく夫が調べると、「たぶんコイツが犯人だよね」という保存容器を発見!ものすごく酸っぱい臭いとともに登場したのは、『ナスの煮浸し』。夫の大好物でした。 夫:「ねぇ、コレ腐ってるよ」(鼻をつまむ) 義母:「腐ってないでしょ。えっ、臭いの?」 夫:「……」 私:(やっぱり、においが分からないんだ) 数ヶ月前にお義母さんとキッチンに立った際、保存してある肉や魚を手渡され、「大丈夫よね?」(におってみて)と、言われたことを思い出しました。 『ナスの煮浸し』を処分しようとする夫に、「何してるの? それ今夜食べるのよ」と、お義母さんは慌てた様子で駆け寄ります。ちょっとした親子喧嘩が始まる予感。異臭が漂うキッチンにいるのは、そろそろ限界です。 ここは仕方なく、空気が読めない嫁になるしかありません。 「え~、ビックリ! こんな風になるんですね。写真撮ってもいいですか?」 と、保存容器を取り上げて撮影し、処分する方向へ。 「まだ食べられるのに、もったいない」と、夫がイライラするお義母さんをなんとか説得し、“ニオイの元”を処分しました。 ほかにも、腐りかけの野菜や賞味期限切れの食品が目に留まったものの、一旦、冷蔵庫を閉めます。とりあえず、その日の夜は気を取り直して外食へ。中の掃除は、翌日に持ち越しとなりました。