【陸上】日本選手権みどころ女子フィールド編/世界女王・北口榛花が五輪へ弾みつけるか 走幅跳・秦澄美鈴はVで五輪内定、森本、諸田、髙橋の跳躍に注目
標準突破の秦を中心に跳躍4種目でパリ五輪へ
走幅跳で日本記録(6m97)を持つ秦澄美鈴(住友電工)の4連覇は濃厚。パリ五輪参加標準を突破しているため、優勝すれば代表に内定する。今季は木南記念で跳んだ6m72がシーズンベストだ。前回2、3位の竹内真弥(ミズノ)、髙良彩花(JAL)、そして木村美海(四国大院)らがどれだけ食い下がるか。 前回、日本記録(14m16)を樹立して5連覇した森本麻里子(オリコ)は、春先のケガが長引いていたが、6月に復帰して13m47(+2.5)を跳んだ。ワールドランキングで出場権獲得は濃厚で、優勝すれば、日本女子初の五輪に近づく。ブダペスト世界選手権代表の髙島真織子(九電工)は3月末に追い風参考ながら自身初の14mオーバー(14m08/+3.7)も、織田記念の練習中に脚を痛めて試合から遠ざかる。その織田記念を制した学生記録保持者の船田茜理(武庫川女大院)は好調で、初V&初14mを見据える。 五輪に挑戦しているのが走高跳の髙橋渚(センコー)。今季は3度自己記録を塗り替えて1m88に到達した。日本人8人目の1m90オーバーとなれば、ワールドランキングでの初五輪が見えてくる。対抗できるとすれば1m85がベストの津田シェリアイ(築地銀だこAC)。鐵丸美由紀(鹿児島銀行)、新村愛里(ダイシンプラント)らが上位候補に挙がる。 棒高跳の諸田実咲(アットホーム)も五輪へまっしぐら。昨年のアジア大会で4m48の日本新を樹立して銀メダル。今季も積極的に海外転戦し、6月上旬のカナダの試合では4m42をジャンプした。ワールドランキングでも自力でターゲットナンバーに入ってきた。五輪を確実なものにするためには、4m40以上で連覇したいところ。2年前の覇者・竜田夏苗(ニッパツ)、19、20年連覇の那須眞由(KAGOTANI)らがどこまで食い下がるか。関東インカレ連覇の小林美月(日体大)は初出場となる。 パリ行き、さらには来年の東京世界選手権を占う上でも重要な一戦。4日間、新潟での熱戦の模様はライブ配信されるほか、NHKでも放送される。 ◇パリ五輪代表内定条件 ・参加標準記録+優勝 ・各種目最大3人 ※後日選考の優先順位=ワールドランキングで出場権獲得+3位以内(※早期内定者のいる種目は上位2位) ◇テレビ中継 1日目/6月27日(木) NHK BS18:00~20:00 2日目:6月28日(金) NHK BS 18:30~19:30/NHK総合 19:30~20:42 3日目:6月29日(土) NHK総合16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル 4日目:6月30日(日) NHK総合16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル
月陸編集部