THE RAMPAGE ソロインタビュー Vol.12:吉野北人 世界を目指す想い「自分が楽しまないと良いものは作れない」
2024年に結成10周年を迎え、ドーム公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR® at TOKYO DOME』を大成功に終えたばかりのTHE RAMPAGE。16人によるEXILE TRIBE屈指のダイナミックなパフォーマンスの人気は海を越え、アジアでの公演も増えてきた今、リアルサウンドではTHE RAMPAGEメンバーへのリレーインタビューを企画。アニバーサリーを迎えた活動への素直な心境、メンバーとの思い出などを語ってもらった。第12回はボーカル 吉野北人が登場する。(編集部) 【写真】初主演映画を控えるTHE RAMPAGE 吉野北人 “世界で通用するグループ”に向けて新たな取り組みを始めた年に ――2024年はTHE RAMPAGEの結成10周年イヤーでした。どんな1年になりましたか? 吉野北人(以下、吉野):THE RAMPAGEとしていろいろな経験させていただいた年になったと思います。ツアーも回らせてもらいましたし、タイや韓国など海外のファンの皆さんとも会えましたし、何より2度目の東京ドーム公演をできたのが大きいです。自分たちにとって一つの目標だったステージにまた立てたことがすごく感慨深かったし、“ドームツアーをやりたい”という思いも、もっともっと強くなりました。特に今年は10周年に相応しい1年だったと思います。 ――この1年間で、新しく好きになったものやハマった趣味はありますか? 吉野:実は英語の勉強を始めたんですよ。まだ全然喋れないんですけど、数カ月前から個人的にレッスンに通っています。映画の撮影の時期とかはちょっとお休みしてたんですけど、最近また再開しました。仕事で海外に行くことも増えたし、プライベートでも休みがあったらアメリカやヨーロッパによく行くくらい海外旅行が好きなので、英語がちゃんと喋れるようになりたくて。もちろん仕事にも繋がると思いますし、英語はマストで勉強したいんです。継続することが一番大変な部分ではありますが、絶対身になると思うので、これからも勉強は続けていきたいです。 ――10年間で特に印象に残っているライブ、またはターニングポイントになったと思うライブを教えてください。 吉野:どのライブも思い出深いし、全部に魂を込めてやってきましたが、やっぱり9月のドーム公演です。この2DAYSに懸ける気持ちはすごく大きいものでしたし、とにかく気合いしかなかったです。実際ドームに立って、悔いもなく、確実に成功したライブだったと自信を持って言えます。あの景色は忘れられないし、きっとこの先の活動にも繋がるターニングポイントだったと思っています。 個人的に印象に残っているライブで言うと、去年のツアー(『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2023 “16” NEXT ROUND』)かな。僕が大事にしている曲「Starlight」を(武知)海青のジャズダンスと一緒に、ソロで歌わせてもらったことがすごく印象深いですね。普段はチームでパフォーマンスしますが、このときは自分のテーマソングのような曲を1人で歌えてすごく自信がついたし、もっともっとやりたいという欲にも繋がりました。 ――10年の活動で、特に印象に残っているメンバーとのエピソードを教えてください。 吉野:活動初期は右も左もわからない素人だったので、迷惑をかけてしまうこともありましたが、最近はライブ終わりとかにメンバーから「変わったよね」とか「めっちゃ歌上手くなったね」と言ってもらえたりするんですよ。ドームのときも、バラードパートのリハーサルを客席で見ていてくれたメンバーが「めちゃくちゃ良かった」と絶賛してくれて、すごく嬉しかったです。自分のことを一番近くで見ていて、よくわかってくれてるメンバーがそう言ってくれると、ちゃんと成長できているのを実感できるし、もっともっと歌もダンスも上手くなって、チームを引っ張っていきたいと思いました。 ――吉野さんから見て、10年間での変化が印象深いメンバーってどなたでしょうか。 吉野:もちろん全員すごく成長していると思いますけど、一番わかりやすいメンバーを挙げるなら、龍かな。自分の趣味を仕事に活かして、THE RAMPAGEの曲をリミックスしたり、DJ活動をしたりしていますよね。最初は僕と同じように自信がなくて内気なタイプだったけど、今は堂々とやりたいことを形にできているなと思います。 (藤原)樹も、もともとは内気で少し寡黙なタイプだったけど、今ではアクセサリーなどをプロデュースしたり、やりたいことが明確になって自信がついてきたのがわかります。樹と僕は同じ1997年生まれで、一緒にいる時間も一番長いからもう喋らなくてもいいような関係性なんですけど、見た目はクールで昔と変わらないのに、内面はどんどん強くなっているのを感じますね。 ――この10年の活動で、最も驚いたこと・予想外に嬉しかったことは何でしょう? 吉野:初めてタイに行ったときは驚きました。まずファンの方が思っていた以上にたくさんいてくれて、パフォーマンスしたときも一緒に歌ってくれたりして、THE RAMPAGEの楽曲をすごく知ってくれていたんです。それを見て、改めて海外にも応援してくれてる人がこんなにたくさんいるんだ、今まで自分たちがやってきた活動がこうやって届いているんだと実感しました。ドラマや映画などの作品を通して知ってくれる人も多いので、いろいろな活動が身になっているんだなと改めて感じた瞬間でした。 ――2024年現在の気分で、特に思い入れの深いTHE RAMPAGEの1曲を教えてください。 吉野:「THROW YA FIST」です。今考えたとき、一瞬で頭の中に浮かびました。THE RAMPAGEの象徴でもある力強い曲で、今年の東京ドーム公演では1曲目に歌いました。みんなで拳を上げて、いろいろな人を巻き込んで前に進んでいくぞというイメージですね。曲調はすごく強いけど、深いメッセージ性やTHE RAMPAGEとしてのテーマ性もある曲です。ライブでは、会場の皆さんと一つになっている感じがすごくします。 ――10周年の先へ進んでいくにあたり、これから目標に掲げていることを教えてください。 吉野:グループとしては、ドームツアーを目指して一つひとつの活動を丁寧にやっていきたいと思ってます。あとは海外にもさらに輪を広げていって、THE RAMPAGEというチームをもっともっと大きくして、世界でも通用するグループになれるように頑張っていきたいです。 個人としては、来年に初めての主演映画『遺書、公開。』が公開されますし、他にもきっと皆さんが喜んでくれるような内容の活動もまだまだたくさんあるので、今から僕自身すごく楽しみにしています。来年や今後のことを考えると、すごくワクワクしますね。やっぱり自分が一番楽しまないと良いものは作れないと思っているので、これからもまずは僕自身が楽しみながら頑張って、見てくださる方にも幸せになってもらえたらなと思っています。
南 明歩