執念の左膝ブロック…神戸FW武藤嘉紀「スローモーションでした」MAX集中でチーム救う
◇天皇杯準決勝 神戸2―1京都(2024年10月27日 ノエスタ) 神戸が19年度大会以来5大会ぶりの決勝進出を決めた。チームのギアを上げたのは、途中出場のFW大迫勇也(34)とFW武藤嘉紀(32)のベテラン2人。なかでも武藤は試合終盤に執念のブロックで救った。 「もう本当に集中していましたね。体のどこかしらに当てる気持ちでした」 そう振り返ったのは1点リードの後半49分。京都の右CKの流れから、ゴール至近距離でFWラファエル・エリアスのシュートが飛んできた。ゴールライン上にいた武藤はすかさず左膝を出して間一髪、防いだ。さすがに“打撃の神様”と呼ばれた川上哲治のように「ボールが止まって見えた」わけではないが「スローモーションでした」と笑った。 自身にとって国立競技場で行われる天皇杯決勝はキャリア初となる。「チーム全員で繋いでくれた国立。何がなんでも優勝したい。得意なスタジアムなので、チームの優勝に貢献できたら良い」。その目は早くも11・23を見据えていた。