日本だけって意識をしていない――「アイドル」が大ヒット、プレッシャーも抱えるYOASOBIの視線の先
SNSには自分で心にフィルターをかける
2020年のYOASOBIは、SNSについて「めちゃめちゃ見ています」と発言していた。あれから3年、SNSとの接し方にも変化が起きたという。メディアでは、YOASOBIのプライベートな話題がニュースになり、SNSで広まることもあった。 「僕はSNSをやめることで乗り越えてます。今やってるのは、Instagramのストーリーを定期的に更新することと、Threadsをごくたまに更新すること。自分が発信するためにしか触ってないんです。Twitter(現X)も、エゴサをかけずとも、やっぱり目に入ってくるものは入ってくるし、見たくないものもバンバン入ってきちゃうので、それはノイジーだし。ウェブでも、ニュースの文面だけ見ちゃって、『あっ』って思うようなこともあるので。自分の精神衛生を優先することにしたので、僕はもう勝手に脱ネットしてますね」(Ayase) かたやikuraは、SNSを見ていながらも距離感を保てるほうだという。 「私はわりと自分で心にフィルターをかけられるタイプなので。家族や友達とか身の回りの人、一番近いチームの人間との関係性を健康的に保つことが、自分の心と体の健康につながっているので、そこが崩れていかなければ、外からの意見が来たときもパッてはね返せる感じはします。自分でフィルターをかけるのがいいし、そうじゃない場合は離れるようにしています。やっぱり心と体が一番大事ですから。自分たちが音楽を長く続けていくために、それが必要かなと思いました」(ikura)
この1年の楽曲すべてが自信満々の作品
さまざまな葛藤や雑音を乗り越えて、活動し続けるYOASOBI。10月には、「アイドル」も収録した3枚目のEP(ミニアルバム)『THE BOOK 3』がリリースされる。その中の新曲「勇者」はTVアニメ『葬送のフリーレン』のオープニングテーマであり、さらに多くの人々にYOASOBIの音楽が届く可能性を秘めている。 「『THE BOOK』の『2』が出たときはこうだったね、『3』が出たときはこうだったね、って、写真のアルバムみたいな立ち位置ですね。それぞれの思い入れ、思い出たちがギュッとなってできました。『アイドル』でYOASOBIを知ったけど、それしか聴いてないような人たちが、『アイドル』がアルバムに入ったときに、『せっかくだから聴いてみよう』って、知らなかった曲に触れる機会になってくれればいいなという感じです」(Ayase)