2024年の台風接近数は8月から平年より多い傾向 夏前半に少なくても油断しないで
ラニーニャ現象発生時 秋の台風の傾向
2024年秋にかけて、ラニーニャ現象が発生する可能性が高くなっています。 ラニーニャ現象発生時の秋の台風の傾向として、台風の発生位置が平常時に比べて西にずれる傾向があります。また、太平洋高気圧の勢力が日本の南海上で強く、台風は高気圧に沿って北上する傾向にあるため、通常より多く日本に接近しやすくなります。 日本列島に近いところで台風が発生し、発生から日本への接近・上陸までの期間が短くなる傾向があるため、台風情報のこまめな確認が必要です。 ただし、台風の発生から消滅までの寿命が短くなる傾向にあります。
台風シーズン前に ハザードマップを確認
台風シーズンが始まる前に ハザードマップや避難場所を確認しておきましょう。 ハザードマップは、国土交通省や各自治体のホームページなど、インターネットからハザードマップを入手することが可能です。ハザードマップは随時更新されますので、定期的に確認するようにしましょう。 ハザードマップからは、家の周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。 また、自宅付近の避難場所(指定緊急避難場所)を確認しておきましょう。避難場所は災害の種類によって異なります。「浸水や土砂災害の場合の避難場所」をしっかり確認するようにしてください。 さらに、避難場所までの避難経路を知っておきましょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるか確認してください。 周辺地域で過去に起きた災害を把握し、起こりやすい災害を知っておきましょう。
日本気象協会 本社 安齊 理沙