映画「断絶」の世界観【4】年式によって大きく仕様が異なる当時のアメ車。「ジャッジ」はGTOのハイパフォーマンス仕様だった
【ポンティアック GTO ジャッジ Vol.4】 劇中車のGTOは68年に登場した2代目。正確には70年式の「GTO The JUDGE(ジャッジ)」だ。この頃のアメ車は年式で大きく異なり、フルモデルチェンジ並みに違うこともしばしば。GTOも例に漏れず複雑なので、ここでは70年式に絞って紹介する。 【画像18枚】購入時は価値のあるセンタークラスターがカットされ1DINオーディオが装着されていた。そのため、クラスターを元に戻すとともにレトロサウンドステレオを装着。これは車種別に販売されているもので、さすがアメリカ 70年式のGTOは、従来の格納式ヘッドライトから固定式4灯ヘッドライトに変更。搭載するエンジンはV型8気筒350psの400キューブ・インチ(cu.in)。cu.inとは立方インチのことで、換算すると6554cc。これが基本だが、70年式には歴代最大となる360psの455cu.in(7.5L)ハイアウトプットエンジンも用意されていた。 そして「ジャッジ」はGTOのハイパフォーマンス仕様。エンジンは366psの400ラムエアⅢで、レーシングスペックの400ラムエアⅣエンジンの選択も可能。ラムエアは直接エアを導入する吸気システムで、当時の高性能車では必須のメカだった。 初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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