坂口健太郎に二階堂ふみ、二宮和也…いま世界中で「日韓合作ドラマ」が大ヒット!そのウラにある制作会社の「したたかな戦略」
日本のほぼすべての放送局が韓国詣で
最近、韓国ドラマ界で日本とのコラボが新しいトレンドになっている理由について、韓国の老舗ドラマ制作会社の知人は次のように説明する。 「俳優のギャラ急騰によって製作費も急騰し、枯死の危機に瀕した制作会社にとって、韓日コラボは厳しい現実を打開するためのいい戦略となっている。日本側の俳優が出演すれば、日本から投資を受けやすくなるし、日本への輸出にもとても有利だ。制作費や俳優のギャラの面でも日本の方が韓国よりずっと安いので、制作費を減らしながらもクオリティが維持できる」 日本の制作会社の立場では、世界的な人気コンテンツとなった「韓流」を自国のドラマに「移植」することで、ファン層を拡張できるという利点があるだろう。これに対し、知人のプロデューサーは次のように付け加えた。 「最近、日本のほぼすべての放送局が‘協業’のためにわが社を訪問した。その中でもTBSはソウルにドラマ制作本部まで設立するほど、最も積極的だ。放送局だけでない。日本の俳優の所属事務所もうちを訪問し、所属俳優のリストを渡して、製作費を投資したいと言っている。こうした動きはいま始まったばかりで、今後も続くものとみられる」 現在、韓国では日本のアニメーションに続き、J-POPが人気を得ている中、韓日間のドラマコラボレーションがドラマ界の新しいトレンドになっている。このような日韓ドラマ界の交流を通じて、魅力にあふれる日本の役者らが韓国人の心をつかむことを期待する。
金 敬哲(ジャーナリスト)