京都・南座の吉例顔見世興行を前に 大入り願い「まねき書き」
京都の師走を彩る南座の「吉例顔見世興行」を前に、出演する役者の名前を看板に書く「まねき書き」が、京都市内の寺で行われています。 京都市左京区の妙伝寺では、書家の川端清波さんが、文字に艶が出るよう日本酒を混ぜた墨を筆に含ませ、長さおよそ1.8メートルのヒノキの看板に人間国宝の片岡仁左衛門さんの名前を力強く書き入れました。太く丸みを帯びた「勘亭流」と呼ばれる独特の書体には、看板いっぱいに書かれた文字のように、隙間なく客が入ってほしいという願いが込められています。ことしのまねき看板は、およそ50枚作成される予定です。 【声】書家 川端清波さん 「何度やっても難しい部分があって、どの文字も決して楽ではないです。興行を盛り上げる看板と して役に立てたら良いと思っています」 「吉例顔見世興行」は、来月1日から22日まで開催され、まねき看板は今月26日に南座の正面に掲げられます。