スイーツ好評、今や「食べ歩きの街」 善光寺参道に大量のごみ問題 マナーの悪さ戸惑う声も
ただ、昔ながらの土産店などからは「食べ歩きの街と呼ばれることに抵抗がある」との声も聞かれる。毎朝、通りで善光寺本堂に向かって熱心に手を合わせる住民がいる中、ソフトクリームをなめながら山門をくぐっていく客に眉をひそめる人もいる。マナーの悪さを注意した際に捨てぜりふを吐かれた、という雑貨店店主は「ここは参道なのである程度は節度を保ってほしい」。
信仰の場でありつつ、誰でも分け隔てなく受け入れる善光寺。門前のかいわいで信仰と観光の在り方はどう交わっていくのか―。2年前から営業する「信州おいも工房」の村松理恵店長(47)は「別の店のごみが捨てられていることもあるが、臨機応変に譲り合い、来た人に楽しんでもらいたい」。元善町商盛会会長の山口剛史さん(51)は「新しい店も巻き込みながら変化に対応して、より良い町にしていきたい」と話している。(篠原光、野村阿悠子)