KLab、上半期は営業赤字10.2億円と損失大幅拡大 「EA」共同タイトルをアピールも既存ゲーム減速響く
ゲーム開発のKLabは6日、2024年12月期第2四半期(1~6月)の半期決算を発表。売上高は前年同期比32.4%減の36億2,900万円、営業損失は10億2,400万円となり、5億円をつけた前年同期比で損失が増加した。 【画像】カジュアルゲームにも注目する同社、直近開発の2タイトル 内訳を見ると、主力となるゲーム事業では対戦型サッカーシミュレーション「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」や「BLEACH Brave Souls」を配信しているが、既存タイトルの売上減速が影響した。ただ、第2四半期単体では『キャプテン翼』が比較的順調に推移したことや新作もも導入したことで、売上の前四半期増減は+30%となった。 直近の推移を見てみれば、「スクフェス」等の長らく配信されていたタイトルや不採算タイトルの撤退を立て続けに行ったこと、既存タイトルの減衰が響き売上高は漸減傾向に。今後は、5月に一部地域でリリースしたEAとの共同開発タイトル「EA SPORTS FC ™ TACTICAL」のワールドワイド展開を予定しており、次期以降の勘定処理を説明していた。 その他展開では「僕のヒーローアカデミア」IPを活用した新規大型タイトルの開発を進めているほか、カジュアルゲーム類としては7月中に「シナモロール わくわくカフェライフだもん!」を子会社がリリース。主力となる「ブレソル」に発展して『BLEACH』原作を含む4本開発中だというが、これらに開発に伴う先行投資が利益を圧迫している。 通期業績予想については、合理的な算出が困難であるとして非開示としているが、引き続き「2025年12月期以降売上高400億円 営業利益100億円」を中期目標としている。
オタク総研編集部