「左鎖骨と肋骨4本やってしまった」52歳のベテラン競輪選手、落車明けでも若手に匹敵する好タイム叩き出す/PIST6
千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で21日から自転車トラックトーナメント「SPRING・STAGE 5月 第3戦」が開幕する。1Rの一次予選Aに出場する市本隆司(52歳・広島=72期)に話を聞いてみた。 「(2月の)PIST6で落車してしまって、左鎖骨と肋骨4本をやってしまったんだよね。肋骨の方はかなりくっついてくれたんだけど、鎖骨の方がまだくっつき切っていなんだよ」と苦笑い混じりに話す。 「前回の松山(6着6着7着)が復帰戦だったんだけど、自分としては『これくらいは走れるだろう』と思って参加した。着は悪かったけど、自分が考えていた感じの動きはできたから。だから、それほど違和感というのは感じなかったね」と振り返る。 「ただ、PIST6は大きいギヤを踏むから、まだ痛みがある鎖骨にどの程度、影響してくるのかは未知数なんだよ。フレームとギヤはいつものを使ってみるけど、まずハロンを走ってみて現状を把握してみないと」と話していたが、ハロンが終わってからどうだったのか聞いてみた。 「10秒5台のタイムが出たし、今の感じからすればいいんじゃないかな。ただ、レースになるとペースが上がるところでどういう反応ができるかが分からない。動くイメージでいるけど、勝負どころで動けないかもしれない。その辺りがどうなるかは走ってみてだね。ちゃんと走れるように祈っていてよ(笑)」と話してくれた。 タイムトライアルは20代新鋭が上位を占めるなか、全体6位に食い込む好成績。52歳の大ベテランの走りに注目しておいてもらいたい。(アオケイ・忍足記者)