斎藤知事の不信任案提出へ…独自入手した原文に「斎藤知事を信任しない」重い言葉 知事経験者が”唖然とした”斎藤発言とは…
◆議会初日に不信任案 どういう段取りなのか
各地の県議会は、主に2月6月9月12月の4回議会が開かれます。9月議会は新年度から半年ぐらい経っていますので、予算が足りなさそうとか、変えようとかの補正予算が話し合われます。元々の予定ではあすから10月初旬までが前半で、「補正予算や条例など30件」が話し合われる予定。後半は10月4日から23日に決算認定=去年組んだ予算と使ったお金が正しいか、議会で審査するものを22件予定していました。どうやら後半を少し後回しにするようです。 そして元々なら、2週間かけて審議する予定だった30件を、1日で一気に議決、その後不信任案を提出という流れのようです。純粋に「審議は1日で大丈夫?」と思いますけれど、先にある程度話し合われたものが議会に出されるということでそこまで大きな問題ではないそうです。 (元衆議院議員・豊田真由子氏) 「勝手に決めてるわけでなく、(一般的には)議会に出す前に、委員会で議論していいよねってなったものが形式上出てくるということなので、今回たぶん委員会はやってないんけれど、与野党等で集まって決めているはずで、県民に何か不公正なことをしているわけではないと思います。」
◆不信任案について 県議の本音を聞いてみた
不信任案について、何人かの県議会議員の本音を取材することができました。 県議A 「斎藤知事がいる限り県政が前進しない、辞めてもらう以外にない」 県議B 「議会解散の覚悟は決めているが、選挙の費用的にはかなり厳しい」 県議C 「議会が百条委員会を開こうと言い出したのに、委員会の終了前に不信任案を提出するのは、正直いかがなものかと思う、行動がかみ合っていない」 B県議の発言について、確かに演説やポスター、ビラなど、公費で賄われることも結構あるものの結構かかります。もし議会解散なら16億円、もし知事選なら18億ということも想定されていますし、もし仮に県議選をして新しい議会となり、もう一度不信任が可決したら、県議選+知事選で計34億円かかるという想定でもあります。何が県民にとって一番いいのでしょうか。
◆「知事は強大な権限 独立王国の王みたいなところも」
(元衆議院議員・豊田真由子氏) 「今回わかったことは、知事ってものすごく強大な権限を持っていることです。内閣総理大臣をやめさせたかったら内閣不信任決議案を出すなど、議会と一体じゃないですか。衆議院を解散したら、内閣のメンバーも再選挙になりますが、知事は、独立している王国の王みたいなところがちょっとあり、権限もそうだし、リコールか、この方法でしかやめさせられないというのがわかりました。」 もし議会初日に可決されたとしても、その場で失職・解散が決まるとも限らず、10日間の猶予があります。斎藤知事はもしかして、10日間熟慮するかもしれません。(MBS「よんチャンTV」2024年9月18日)