ユーロ圏ローン需要、第1四半期に大幅な減少-ECB四半期銀行調査
(ブルームバーグ): ユーロ圏の企業向けローン需要は1-3月(第1四半期)に「大幅に減少」した。年央までは低下しないと予想される高金利の影響が続いている。
欧州中央銀行(ECB)が9日公表した四半期銀行貸し出し調査によれば、銀行内部のガイドラインやローン承認要件を示す与信基準は域内全体でやや厳しくなった。
ECBは「金利上昇に加えて企業の固定投資の減少、家計の消費者信頼感の低下がローン需要を押し下げた」と指摘、「企業のローン需要低下は、銀行が予想していた安定化とは対照的な結果となった」と続けた。
ECB当局者は前例のない一連の利上げをどの時点で、どの程度のペースで巻き戻すかを判断すべく、こうしたデータを見極めている。
インフレが鈍化する中、ECBの初回利下げは6月と予想されている。今週のECB会合では、アナリストらは総じて金利据え置き決定を見込んでいる。
原題:Euro-Zone Firms’ Demand for Loans Fell ‘Substantially,’ ECB Says
(抜粋)
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Alexander Weber