「ついに米国景気は〈後退期〉へ突入した」?ハリケーンが“一時的な下振れ要因”となった可能性に注意【解説:三井住友DSアセットマネジメント・シニアリサーチストラテジスト】
【今後の展開】米国景気は軟着陸(ソフトランディング)、FRBも利下げ開始へ
■足元では、雇用統計の年次改訂が大幅下方修正される、との懸念がリスクオフ局面につながりました。「サーム・ルール」の影響も相まって、金融市場は米国雇用情勢に対して引き続き敏感になっていると見られ、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)における大幅利下げ(0.50%)実施の見方も残っています。 ■一方、雇用の基調自体を見ると、確かに鈍化傾向ではあるものの、急減速までには至っていないと思われます。先日開催されたジャクソンホール会議において、パウエル議長は「政策を調整する時がきた」とし、利下げ開始の意向を更に明確に示しました。今後公表される8月の雇用統計などを見極める必要はありますが、弊社では、FRBが9月に0.25%の利下げを実施し、年内に3回、合計0.75%の政策金利を引き下げると予想しています。 (2024年8月30日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「ついに米国景気は〈後退期〉へ突入した」?ハリケーンが“一時的な下振れ要因”となった可能性に注意【解説:三井住友DSアセットマネジメント・シニアリサーチストラテジスト】』を参照)。 相馬 詩絵(そうま・ふみえ) 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 シニアリサーチストラテジスト
相馬 詩絵,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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