【インフルエンザ】今季は流行が「長期化」のおそれも!?感染のピークは1~2月か 長期戦に備えて...薬剤師の資格を持つ気象予報士が「予防のポイント」などを詳しく解説
天気予報と合わせて「流行状況」もチェックしよう
林保捺美さん:そして、もう1つ大切なことなのですが、「流行状況」を確認しましょう。インフルエンザ流行レベルマップ(国立感染症研究所HPより)というものがあり、こちらは全国約5000の医療機関で定点的に毎週の患者数が報告されていて、天気予報と同じように「警報と注意報」があります。赤は流行が「警報レベル」で、赤ければ赤いほど大きな流行が発生していることを示します。そして、黄色は「注意報レベル」で、今後4週間以内に大きな流行が起きる可能性がある、または、いま発生している流行が終わっていない可能性があることを示しています。 この流行状況は保健所の管轄区域ごとにも発表されていまして、大阪府を見てみますと、より細かく示されています。11月ですでに警報レベルの赤になっているところもあり、これから赤い区域が増えてくるおそれもあるということです。日々の天気予報と合わせて、こういった情報も確認して予防に役立てていただけたらなと思います。 春・夏は気温や湿度が上がることで感染者数は減っていきますが、まだ3~4月ごろまでは空気も乾燥しやすく、インフルエンザの感染が起こりやすい時期と言えます。まだまだ長期戦となりますので、対策をしっかり行って乗り越えていきましょう。