元BリーグMVPがチームの緊急事態に27得点、佐賀バルーナーズの金丸晃輔「昔はこれぐらい取っていたので、久しぶりの感覚でした」
持ち味を存分に発揮し「今日は良い感覚がつかめた」
佐賀バルーナーズのジョシュ・ハレルソンはBリーグ第5節、アルバルク東京との第1戦で負傷退場した。後日のリリースで、復帰まで4、5カ月を要する右足関節脱臼骨折だったことがクラブから発表された。 ポイントガードを外国籍のレイナルド・ガルシアが務める佐賀にとって、帰化選手のハレルソンの離脱は痛恨と言える。ガルシアを起用する場合、自ずと日本人ビッグマンがその穴を埋めなければならないからだ。年々外国籍選手のレベルが上がっているBリーグにおいて、日本人ビッグマンが彼らと対抗するのはどうしても難しく、サイズダウンにも繋がる。実際に、大黒柱を失った佐賀はインサイドの不利を覆せず、A東京との第2戦に66-79で敗れた。 それでも、この日の佐賀にはポジティブな要素もあった。それは金丸晃輔の覚醒だ。今シーズン2度目の先発を任された金丸は前半で12得点を挙げると、第3クォーターには15得点を固めてシーズンハイの27得点を記録。オフェンスリバウンドから失点を重ね、前半だけで25点ものセカンドチャンスポイントを献上したが、ブローアウトすることなく後半を互角以上に戦えたのは金丸の活躍があったからだ。 金丸は「ジョシュが出られないということで、ディフェンスとリバウンドをみんなで頑張らないといけない状況でしたが、今日はそれが全然できずにほとんどセカンドチャンスでやられてしまいました。それでズルズルいってしまった感じです」と敗戦を振り返る。 ただ、自身のパフォーマンスについては確かな手ごたえがあった。味方のスクリーンをうまく使ってマークを外し、キャッチ&スリーを沈めれば、身長のミスマッチからポストプレーでも得点。マークマンの心理を読み切り、ファウルを誘発して7本のフリースローもすべて沈めた。「昔はこれぐらい取っていたので、なんか久しぶりの感覚というか。負けちゃいましたけど、今日は良い感覚がつかめたと思うので、もっと質の良いオフェンスをしていければと思います」