[MOM4704]鹿児島城西DF福留大和(3年)_元FWの右SBが推進力発揮し、“得意”のヘッドも。決勝では神村、名和田を“止めて、勝つ”
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [5.24 インターハイ鹿児島県予選準決勝 鹿児島城西高 4-0 鳳凰高 OSAKO YUYA stadium] 【写真】「何度見もした」「可愛すぎる」「惚れてしまう」仲田歩夢がピッチ外でもファン魅了 元FWの右SBが、“得意の形”で先制点を叩き出した。前半15分、鹿児島城西高は敵陣右サイドでFKを獲得すると、MF中村玲音(3年)がゴール方向へ蹴り込む。これをニアのDF福留大和(3年=FCアラーラ鹿児島 U-15)がヘディングシュート。貴重な先制点となった。 殊勲の福留は、「玲音がニア蹴るからみたいな感じだったので、飛び込みました。いい感じに行きました」。昨秋までは、FW。「(シュートは)頭の方が得意」というDFが、得意とする形によって1点をもたらした。 この1点がチームを勢いづけた。鹿児島城西は、初参戦のプレミアリーグWEST7試合で3得点。前日のインターハイ予選準々決勝もなかなか得点が奪えず、延長後半終了間際の先制点によって何とか白星をもぎ取っていた。だが、この日は福留の得点によって、前半から落ち着いた戦い。主導権を握り続け、後半の3得点で突き放した。 その中で福留は自分の特長を発揮。先制後、インターセプトから長い距離のドリブル。局面を一変させ、敵陣PAまで一人でボールを運んでみせた。このシーン以外にも守備面で貢献。SBでのプレーに手応えを掴んでいるという福留は、前向きの状態でボールを刈り取り、オーバーラップ、インナーラップを使い分けてラストの局面へ結びつけている。 新田祐輔監督は「(福留の)前への推進力を出せないか」と考え、SBでのコンバートを提案。本人も「自分、中学校の頃もサイドバックやっていて。オーバーラップとか結構楽しいんで」と前向きに取り組んできた。今年、プレミアリーグWESTで対戦相手の強さやスピードに揉まれながら1対1の守備やオーバーラップなど成長を加速。そのDFは宿敵からの白星を誓う。 FCアラーラ鹿児島 U-15から鹿児島城西へ進学した理由は、「中学校の頃からずっと神村に負けていて、『神村、勝ちてえな』みたいな。『(エースの)名和田、止めたいな』という気持ちで来ました」という。今年は県新人戦決勝で勝利したが、MF名和田我空ら主軸数人は日本高校選抜やU-17日本高校選抜の活動のために不在だった。今回は“真の勝利”へ。「勝ちたいです」。名和田封じも掲げた右SBが攻守で活躍し、全国切符獲得に貢献する。
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