Bialystocks・甫木元空、90代の祖父との暮らしを語る「朝ドラから始まり…」
シンプルで聴きやすいアルバムに仕上がった
Bialystocksは10月2日、ニューアルバム『Songs for the Cryptids』をリリースした。前作から1年8ヵ月ぶり、3枚目のアルバムとなる。 クリス:「Cryptids」というのは「未確認生物」という意味なんですよね? 甫木元:はい。 クリス:そうすると、アルバムタイトルは「未確認生物のための歌」ということですか? 甫木元:「Songs for the 〇〇」って昔アルバムのタイトルでよく使われていたんですよね。今回、アルバムのタイトルが最後に決まったんですけど、この2年間の作品集って感じです。これまでは自分が体験してきたことを歌詞に書くことが多かったんですけど、ちょっとそこに遊び心がほしいなって思ったんですね。SF映画じゃないですけど、僕たち自身も誰かにとっては未確認生物で、そういう遊び心を視点を変えて入れるとユーモアを交えながら歌詞が書けるんじゃないかと思ってつけました。 クリス:すごくいいですよね。英語のタイトルも引っかかりがあるし、ちょっと紐解いてみたいなって思わせます。3枚目のアルバムで毎盤完成度が増している感じがありますけども、自分たちなりに進化した部分、狙ったポイントはあります? 甫木元:よくも悪くもずっと変わらず、お互いとにかくいいメロディーを持ち寄ろうって思いがあります。編曲は相方のピアニストの菊池 剛さんがやってくれるんですけど、今回は菊池さんがギターもベースも弾いている曲も増えています。いろんな音が入っている曲もあるんですけど、だんだんシンプルに、聴きやすくなっているところはあるかもしれないですね。 クリス:でも、ボーカルには凝っているんじゃないですか? 甫木元:そうなんですよね。音が少ないぶん、1個1個の音づくりに時間をかけてやっていきました。 クリス:自己採点するといかがですか? 甫木元:難しいですね(笑)! 締め切りギリギリの8月末にやっと完成したんで、おぼろげにやっと客観視できるようになったんですよ。本当は夏に発売する予定だったんですけどズレて秋になってしまったんですね。なんですが、秋らしいアルバムになったなと思っています(笑)。 クリス:たしかにBialystocksは秋のイメージがありますね。