癒やし効果抜群! 植物愛好家がおすすめする、国内の美しい植物館 3選
「翡翠色の花が美しい“ヒスイカズラ”が見頃の時に訪れた時には、その植栽が非常に美しく、園の方に解説をしていただくとともに、蜜の試飲体験という貴重で楽しい体験をさせていただきました。併設のカフェでは、開花期間限定のメニューもあり、開花時期にヒスイカズラ色の飲み物をいただき、思い出に残っています」(木谷さん) <写真>直径40メートル、高さ22メートルの温室内。約300種の熱帯・亜熱帯の花木や果樹が来園者を楽しませる。
<写真>3月~5月に開花する“ヒスイカズラ”。宝石の翡翠のような青緑色が神秘的だが、野生では絶滅が危惧されている品種の一つなので、一見の価値あり。 小田原フラワーガーデン 住所/神奈川県小田原市久野3798-5
京都府立植物園/京都
日本で最も古い公立公園植物園である「京都府立植物園」は、1924年に開園し、今年開園100周年を迎えた伝統と趣を感じる植物園。2023年度の来場者数は約86万人で、国内の公立植物園の中でもトップクラスを誇る。延床面積が4,694㎡ものガラス張りの観覧温室のデザインには、池に浮かんだ金閣寺と北山連峰のシルエットを取り入れている。
「郊外にあることが多い植物園の中にあって、アクセスがよいのも魅力で、地下鉄烏丸線の北山駅出入口とも直結しています。都市部に近い一方で、ひとたび園内に足を踏み入れると、隔絶された世界を感じる雰囲気。園内は広く、時間をかけてゆっくり歩いて回り、四季折々の花や樹木を楽しむことができます」(木谷さん) <写真>3年に一度開かれる世界バラ会議において認定された、“ピース”や“スヴニール ドゥ アンネフランク(通称アンネのバラ)”といった「殿堂入りバラ」や、“金閣”や“大文字”等の京都の地名にちなんだバラが咲き誇るばら園。奥に見えるのは比叡山。
「観覧温室内には4500種類、25000株もの植物が植栽展示されています。中でも、印象深かったのは冷房室で展示されている“ウツボカズラ”や“アリストロキア”の仲間の珍しい花々。年間を通じて、展示会やワークショップが催されています。今年は開園100周年で温室のラン展示を大幅にリニューアルされたそうで、それも見どころでしょう」(木谷さん) <写真>砂漠サバンナ室やジャングル室など、8つのエリアに分かれている温室。エリアごとに景観が異なり、植生を楽しんで学ぶことができる。