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福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、中国政府はことし10月に周辺海域で専門家が採取した海水について、現在、国内で分析を進めていることを明らかにしました。 福島第一原発の処理水をめぐっては、日中両政府が、9月にIAEA＝国際原子力機関と中国を含む第三国が参加する形で、海水などのモニタリングを拡充することで合意しました。これを受けて、10月には中国の専門家らが原発の沖合の海水を採取していました。 中国外務省は3日の記者会見で、採取した海水について、現在、中国国内の研究機関が「厳密かつ独立した検査や分析を行っている」と述べました。 また検査や分析の進捗状況や結果については随時、公表するとしています。 中国政府は、この調査の結果に基づいて、安全基準に合致した日本産の水産物については輸入を再開することに合意していて、禁輸措置の解除につながるかが焦点です。 ただ、日中関係筋は「どういう条件がそろえば、手続きが進むのかが分からない」とも述べていて、検査で安全性が確認されても中国側が輸入再開に踏み切るかは不透明なままです。