兵庫県知事選、舌戦最中 各候補はこんな人
ここ十数年間は兵庫と関東を行き来する生活だったが、「学び、結婚し、仕事をしてきた兵庫は思い入れのある地」といい、「きっちりとした県政をつくり上げたい」として今回、選挙戦に名乗りを上げた。
斎藤県政を巡っては「最初は百点満点だったが、内部告発文書問題の対処で0点になった」と評価。「一度身を引き、冷静に考えてほしい」としつつ、自身が知事になった場合はフォローに入ってほしいとも。
音楽が好きで、自身はトランペットやドラムなどを演奏。もがき苦しんでいる若いアーティストを支援するのが生きがいだという。
◆選挙の裏側を解説していく
立花孝志氏(57)無新
当選して知事になることが目的ではなく、同じく立候補した前知事、斎藤元彦氏(47)の応援が目的と明言する。もともと出馬は考えていなかったが、魂のこもった政見放送演説を県民に視聴してもらい「あいつすごいな」と思ってくれる人をさらに増やそうと知事選への出馬を決めた。
知事選では「私なりに知り得た情報を県民の皆さんに発信していく」と、選挙の裏側を解説していく考えだ。折れない心を支えるのは「噓をつかない」との信念。「それによって責任感が生まれ、政治家として世の中に信用される人間になっていく」と力説する。
大阪府内出身だが、小学生から高校生の夏休みなどには祖父母の住む淡路島で過ごした。洲本のまちを一望できる山上からの風景は、今も思い出せる。「リタイアしたら淡路島で余生を過ごしたい」。そうした将来像を描いている。
◆温泉好き議会傍聴も趣味
木島洋嗣氏(49)無新
大学生の時に阪神淡路大震災が発生し、東京から神戸大のボランティアチームに参加。約1カ月間、避難所での食料配給や外国人の通訳などに取り組んだ。その後、被災から復興していく県内の街並みを目の当たりに。「兵庫県に関わりたい」という思いが強くなった。
平成16年に人材情報会社を退職後、日本やシンガポールでニュース分析会社などを起業。民間ビジネスでは満足ができたので、自らの政策実現を目指そうと政治の道に入った。知事選では東京都と同規模の経済圏を関西につくるため、大阪府と兵庫県を合併した「関西州」の実現などを訴えていく。
温泉好きで市街地からアクセスの良い神戸市北区の有馬温泉によく足を運ぶ。趣味は議会傍聴。日本だけでなく、米大統領選や英総選挙など海外の政治状況にも注目し精通している。