バッテリー選びが性能を決める!攻めのバッテリーチューン完全攻略ガイド~カスタムHOW TO~
バッテリーもチューニングパーツの1つ、バッテリー1つでクルマの速さや燃費などもアップさせることも可能。そういった攻めのバッテリーチューンとは!? クルマに超重要な電気を貯めておくバッテリーを理解する バッテリーはご存知の通り電気を貯めておくためのパーツ。クルマにはオルタネーターと呼ばれる発電機が取り付けられていて、それがエンジンのクランクシャフトが回転する力を使って電気を発電している。 その発電された電気でスパークプラグから火花を飛ばしてガソリンに火をつけて走っている。また、ヘッドライトやオーディオなど各種電気パーツもオルタネーターから給電される電気によって動いている。 その時にバッテリーは常に電気を蓄えていて、電気が足りなくなったときにバッテリーから供給している。 そのためエンジンがかかっている状況でバッテリーを外しても実はエンジンは止まらない。そのままエンジンはかかっているし、お勧めはできないが走ることもできる。 ただ電気を蓄えておく場所がなくなってしまうので、例えばヘッドライトをつけるとその瞬間にエンジン回転が落ちてしまったり、ウィンカーが点滅するごとにヘッドライトが暗くなる。エンジン回転が不安定になるなど電気が足りない影響が起きてしまう。 そこでバッテリーはその電気系統に電気が足りない時に電気を供給してくれるのである。そのため、性能の良いバッテリーだと。いざ電気が必要になったときに素早く電気を供給してくれるので、アクセルレスポンスが良くなったり、加速にパンチ感が増すなどのフィーリングを感じることもある。 オルタネーターは常に回転しているが、電気を発電するときにはその抵抗が大きくなりエンジンにも負担になる。電気が十分にある状況。抵抗は少なくクルクルと回ってくれる。 すなわちバッテリーが力不足で常に電気が足りないと。オルタネーターは常時頑張ってしまい加速性能などもスポイルされてしまう。 なのでよくタイムアタック車両などで軽量化のためにバッテリーをギリギリまで小さくしている場合もあるが、実は大きなバッテリーの方が加速性能は良くなることもある。ただバッテリーが大きくなる分、数十キロ単位で重くなってしまうので、そこで運動性能が落ちてしまうこともあるのだ。 バッテリーの種類を知って最適な製品を選ぶ そこで登場するのがドライバッテリーと呼ばれるものである。こちらは通常であればバッテリーは電解液と鉛の板などが入れられているが、この水の代わりに水を含ませたスポンジなどを使っているのがドライバッテリーの特徴。 使われている水の量が少ないので、圧倒的に軽い。例えば86/BRZのバッテリーの場合、純正の寒冷地仕様のバッテリーから推奨サイズのドライバッテリーに交換するだけで約10キロの軽量化が可能だった。 それほど大きな軽量化ができる上にドライバッテリーは瞬間的に大きな出力を発生しやすいので、加速性能などにも有利と言われている。また純正と同等のバッテリー容量であればもっと小さなドライバッテリーにすることも可能で、その場合もっと軽くすることもできる。 最近ではドライバッテリーもリチウムイオンが主流だったが、リン酸鉄などを使ったバッテリーも出てきていて、その性能に注目が集まっている。気をつけたいのは海外製のドライバッテリーが多く、その性能に不安定なものが多いことが挙げられる。 突然エンジンがかからなくなったりする場合もあるし、粗悪なドライバッテリーでは発火した場合などもある。もしバッテリーから火がついてしまうと工具がなければエンジンルームから外すことができないし、水をかけても簡単に発火が消えないことも多い。 そのため気をつけないとクルマがそのまま全焼してしまう可能性もある。なのでバッテリーだからと甘く見ずにきちんとしたメーカーのものを購入してもらいたい。 一般的なバッテリーでも各メーカーでグレードがあり、その性能には差があると言われている。やはり瞬時に大きな出力を発揮してくれるバッテリーはある程度価格は高い。エンジンレスポンスやパワー感、パンチ感などに差が現れると言われている。 実際、ワンメイクレースでは使っているバッテリーの銘柄にもこだわっているチームが多く、強いチームが使っていたバッテリーが急速に他のチームにも使われることなども多い。それだけ性能に関わってくるのがバッテリーなので、交換の際はその性能や銘柄などにもこだわってバッテリーを選んでもらいたい。
レスポンス 加茂新