【バスケ】「愛のあるチーム」を目指す琉球ゴールデンキングス、プレ7試合を終了 11人体制や佐々宜央氏の加入に対する実感は…
佐々氏の加入で「指揮系統」整理 新たな魅力まとい新シーズンへ
佐々アソシエイトヘッドコーチのチームへの復帰については、どんな効果が生まれているのだろうか。 既に森重貴裕氏、穂坂健祐氏、アンソニー・マクヘンリー氏、キース・リチャードソン氏という4人のアシスタントコーチを抱える中、さらに経験豊富な佐々氏がスタッフ入りしたことで、桶谷氏は「最初は指揮系統をどんな感じでやるのか、難しさはありました」と振り返る。それでも「そのあたりを整理してやりやすいようにしました」と言い、スタッフ陣全体にとってもいい刺激にもなっていると見る。 「今はスタッフ陣がみんな高いモチベーションを持って仕事をやってくれています。いる人が変わるということは、僕はそういう部分で良いことだと思っています」 桶谷氏、佐々氏、穂坂氏と、B1でのヘッドコーチ経験者が3人もいる琉球。層の厚いコーチ陣がいかにそれぞれの役割をこなし、どのようなチームを構築していくのかは、今季の注目ポイントの一つだ。 3シーズン連続となるファイナル進出を経て、王者奪還の懸かる今シーズン。選手、コーチともに開幕前からモチベーションは高い。どんなチームをつくりたいかを問われた桶谷HCは、笑みを浮かべながらこう言った。 「愛のあるチームでいたいです。みんなでチームを作り上げているので、言動一つにとっても『愛がないと駄目だよね』と思っています。正直、それさえあればめちゃめちゃ強いチームになるし、やっててみんな気持ちがいい。それこそ、観てる人たちに元気を与えられるチームになると思う。みんなが好き勝手やってバラバラのチームは、観ている人もおもしろくない。僕がチームをつくる限りは、そのあたりはみんなに理解してやってもらいたいと思います」 今村佳太やアレン・ダーラム、牧隼利など近年の繁栄を支えた多くの主力が抜けた一方、既に新チームならではの魅力をまとい始めている琉球。新キャプテンの一人に就任したローが復帰し、フルメンバーが揃った時、どんなバスケットボールを披露するのか。沖縄アリーナで行う開幕戦では、昨シーズン中地区王者の三遠ネオフェニックスという強豪の一角と対戦するため、早速その全貌が見られそうだ。
長嶺 真輝