【バスケ】「愛のあるチーム」を目指す琉球ゴールデンキングス、プレ7試合を終了 11人体制や佐々宜央氏の加入に対する実感は…
11人体制を「チャンス」と見る植松義也ら
プレシーズンゲームについては、練習中に右ヒラメ筋肉離れの負傷を負ったヴィック・ローが全て欠場したため、10人での戦いとなった。今シーズンは11人という例年に比べて少ないロスターなため、こういうシチュエーションは開幕後も発生する可能性は十分にある。東アジアスーパーリーグ(EASL)への参戦もあり、過密な日程を戦う琉球であれば、なおさらだ。 指揮官に選手起用における感触を聞くと、以下のようなコメントが返ってきた。 「プレータイムを考えながら、なるべく偏らないようにしていました。イタリアも行って厳しいスケジュールの中、10人でローテーションし、すごく実りのある7試合になりました。スタッフも含めてみんながハードワークしてくれたから、課題も見付かりました」 大方のチームは12人以上のロスターを揃え、8~10人ほどでローテーションすることが多い。そもそもが11人という体制下で、当然桶谷HCも「怪我だけは怖い」と言うが、「動ける選手が溢れていないので、ローテーションしながらみんなを起用できるのはいいところだと思う」と語り、選手の試合勘を保つ意味でもポジティブな側面を感じているようだ。 選手のモチベーションを上げる効果もある。以下は、ローが復帰した後は「11番目」になると見られる植松義也の言葉である。 「今シーズンはずっとチャンスだと思っています。ヴィックが戻ってきて11人が揃った後、最初の方はプレータイムが少ないかもしれないですけど、ちょっとずつ自分を成長させていって、安定的にプレータイムをもらって活躍できるようになりたいです」 セカンドユニットの一人としてコートに立ち、プレシーズンゲームでは出場時間が10分超の試合も多かった植松。昌原LG Sakersとの第1戦では18分15秒出場した。昨シーズンは平均6分22秒で、出場機会すらない試合も多かったことから考えると大幅な増加であり、自らが「チャンス」と見ていることもうなずける。 昨シーズンの平均出場時間が8分13秒だった荒川颯も今オフに同様なコメントを口にしており、今季に懸ける気持ちは強い。