コットvs亀海の世界戦決定をジム後輩村田も「心踊る。史上最大の世界戦」
元東洋太平洋ウエルター級王者の亀海喜寛(34、帝拳)が8月26日に米国・ロスアンゼルスのスタブハブ・センターで4階級制覇の超スーパースター、ミゲール・コット(36、プエルトリコ)と、WBO世界スーパーウェルター級王座決定戦で対戦することが決定した。放映する「HBO」とゴールデンボーイプロモーションが現地時間24日に発表したもの。 コットは、シェーン・モズリー、リカルド・マヨルガ、フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオら強豪と名勝負を繰り広げてきた全身にタトゥーの入った好戦的な人気ボクサーで、2年前にサウル“カネロ”アルバレスに判定負けしてWBC世界ミドル級王座を失い、以降、試合をしていなかった。今回が再起戦になるが、本場のリングでも、高額のファイトマネーを稼ぐ“超ど級”のトップボクサーだ。ちなみにアルバレス戦のファイトマネーは1500万ドル(約16億円)だった。 「カムバックすることに興奮している。ファンに対して高いレベルのボクシングの発表会となるだろう。亀海は、グレートでタフなボクサーだが、私は準備はできているし、ベルトを獲得することになる」と、コットはコメントをした。 当初、2月にジェームズ・カークランドとの試合が予定されていたが、カークランドのケガで流れた。その試合に向けてトレーナーのフレディ・ローチの指導でトレーニングキャンプも行っていたという。 まさに“シンデレラボーイ”的なビッグチャンスを手にした34歳の亀海は、27勝24KO3敗2分の強打のファイター。4年前から米国を主戦場にしていて、2014年に元4階級王者のロバート・ゲレロ(米国)とも判定にもつれこむ激戦を演じて評価をあげ、米国2大プロモーターのひとつであるゴールデンボーイプロモーションと契約、昨年は知名度のあるヘスス・ソトカラス(メキシコ)を8回TKOで下してコット戦につなげた。 亀海も「つま先とつま先を合わせるなら、コットの歴史は関係ない。僕の右手が上がるために攻撃的なボクシングをする」と、ビッグマッチへの意欲を燃やした。 帝拳ジムの後輩でWBA世界ミドル級王座決定戦での不可解な判定負けが大きな問題になっている村田諒太(31)も、さっそくフェイスブックにこのビッグマッチ決定に対するコメントをアップした。 「こんな心躍るカードが決まるなんて、正に日本人史上最大の試合かもしれません」