女子ゴルフ年間表彰式で生まれた敬意ある光景「凄く寂しいけど…」 女王・竹田麗央から大先輩へ
JLPGA年間表彰式
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は17日、都内で2024年シーズンの年間表彰式を開催し、各部門の受賞者を発表した。今季活躍した選手たちは華やかにドレスアップして出席。今季8勝の21歳・竹田麗央(ヤマエグループHD)がポイントによる「年間最優秀選手賞」を初受賞するなど史上最多タイの5冠に輝いた。 【画像】艶やかな着物姿を披露した竹田麗央と小祝さくらの2ショット写真 大躍進を遂げた年間女王は初々しくアワードに初出席した。竹田は着物姿で登場。会見では「雰囲気を味わえて、表彰していただいて嬉しいです」と振り返った。5冠は2016年のイ・ボミ、22、23年の山下美夢有と並ぶ史上最多だ。 4月にツアー初優勝を果たし、11月までに8勝。日本女子オープンなど国内メジャー2冠だけでなく、米ツアーのTOTOジャパンクラシックまで制し、来季の同ツアー出場権を手にした。メルセデス・ランク1位で年間女王となり、年間賞金も2億6573万16円で史上最高額を更新した。怒涛のシーズンを充実した表情で振り返る。 「凄くたくさんの経験をさせていただいて、最後に年間女王をいただけて嬉しいです。まずは早く米ツアーの生活に慣れて、毎試合ベストを尽くせるように頑張りたいです。やっぱりメジャーの5大会はしっかり上位に行けるように頑張りたい」
地元の先輩・上田桃子に敬意「プロを目指したきっかけですし…」
式典では今季限りでツアーから一線を引き、JLPGA特別功労賞を受賞した上田桃子に花束を贈呈。地元・熊本の大先輩への敬意を語った。 「花束を持っていく役割は凄く嬉しかったです。桃子さんが来年からいらっしゃらないのは凄く寂しいですけど、桃子さんのカッコいい姿を見たのがプロを目指したきっかけですし、今度は自分がそういう立ち場になれるように頑張りたいです。 いつも熊本の試合を見に行っていたので、大勢のギャラリーを引き連れている姿はカッコいいと思いました。保育園の時から毎年ですね。今でも覚えています。小さい時は上田さんの組について回っていました」 11月のTOTOジャパンクラシックは6ホールに及ぶプレーオフに。激闘を制した優勝直後のインタビューで「本当に長くなってすみません」と“謝罪”した言葉が「メディア賞『ベストコメント』部門」に輝いた。「JLPGA栄誉賞」「特別賞」と合わせて5冠。艶やかな着物については「8月くらいに決めました。ピンクが好きなので帯に紐とかをピンクにしました」と笑った。 視線は早くも来季の米ツアーに向く。すでに本場で戦う先輩プロたちに勧められ、炊飯器を持参する予定。「野 球観戦が好きなのでメジャ ーリーグの試合は見てみたい」と話しつつ、「まだまだ叔母(元賞金女王の平瀬真由美)に比べたら実績は追いついていない。早く追いついて、これから活躍できるように頑張りたい」と背筋を伸ばした。
THE ANSWER編集部