【マイルCS】ナミュール、連覇へ仕上がり良好 小川陽助手「ずっと状態は高いレベルで安定」
秋のマイル王決定戦「第41回マイルCS」(G1・17日・京都・芝1600メートル)で、昨年に続く連覇を狙うのがナミュール(牝5歳、栗東・高野)だ。マイルCS優勝後、勝ててはいないが、前走の安田記念ではソウルラッシュとの2着争いを制したように、実力は健在。今回はそれ以来のレースだが、順調に乗り込んでいて、仕上がり面も良好だ。昨年同様、鋭い末脚を繰り出して、史上7頭目となるマイルCS連覇を射止める。 連覇を果たして、再びマイル王の座を取り戻す。昨年のマイルCSで待望のG1初制覇を飾ったナミュールだが、その後は4戦未勝利と結果を出せないでいる。ただし、ドバイターフと安田記念で2着惜敗と、能力的な衰えはなく、1年前と同じ舞台で、復活Vをもくろむ。 「ヴィクトリアマイル(8着)の敗因はよく分からないのですが、安田記念でいい脚を使ってくれましたし、まだまだいけますね。去年の秋から、ずっと状態は高いレベルで安定しているんです。去年といい意味で変わりありませんよ」と小川陽助手は好調維持をアピールする。昨年は富士Sを勝って挑んだが、今年は直行するローテを選択。5カ月半の休み明けになるが、順調に乗り込んでおり、「ポン駆けしますし、そこはあまり気にしていないです。追い切っていけば、勝手に良くなってくれる馬ですから」と、状態面に不安はない。 今回コンビを組むC・デムーロは、これまで2度騎乗しており、阪神JF4着、ドバイターフ2着と、勝ててはいないが、馬の能力は把握済み。「ドバイでは阪神JFの時と比べて、すごくフィジカルもメンタルも成長していると感じました。いいエンジンがあり、追い出してから、いい加速をしてくれる。京都のマイルという条件は合っていますから」と、鞍上は自信ありげに意気込みを口にした。偶然にも先週のエリザベス女王杯を制したスタニングローズと、同騎手&同厩舎。勢いに乗って、淀で2週連続G1制覇を決めてみせる。
中日スポーツ