【京阪杯】注目馬の血統を深掘り! 底力と馬力を重視せよ/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定。ジャパンカップデーの京都最終レース・京阪杯(GⅢ)で注目したい5頭をチェック! 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
<京阪杯の血統傾向>
例年は開催最終レースに行われる京阪杯。荒れた馬場で行われることが多いため、スピード血統だけでなくSadler's Wellsやノーザンテースト、Kingmamboといった底力と馬力のある血が活躍する傾向に。今年は変則開催のため来週以降も京都開催が続きますが、開催前半での降雨の影響で馬場は荒れ気味。今年も底力と馬力に優れたスプリンターを狙うのがセオリーでしょう。
アグリ
父カラヴァッジオは2~3歳時に芝6FGⅠを制した早熟スプリンターで、種牡馬としてもTenebrism(2021年チェヴァリーパークS、2022年ジャンプラ賞)など仕上がりの早いスピード馬を多く輩出するStorm Cat系種牡馬です。さらに、本馬は母父にDanzig系War Frontを持つ機動力型で、阪神芝1400mで機動力を活かす競馬がベスト。とはいえ、1200m戦でも中団につけられるスピードがあり、Sadler's Wellsの血を持つため力のいる馬場も苦にしません。 適性評価:★★★★★ 素質評価:★★★★