【RIZIN】平本蓮「朝倉未来は素晴らしい、キモいのはアサシン」鈴木千裕vs.クレベルも展望【インタビュー】
日本の年末の風物詩となった『RIZIN』大みそか大会、その10回目の『RIZIN DECADE』が、聖地・さいたまスーパーアリーナで31日に開催される。記念すべき節目にふさわしく、朝倉未来軍vs.平本蓮率いるブラックローズ軍による対抗戦『雷神番外地』と、1年のストーリーの集大成としてタイトルマッチや豪華カードが並ぶ『Yogibo Presents RIZIN.49』の豪華2部構成で行われる。 【動画】平本蓮、“舌戦”繰り広げる安保瑠輝也を挑発!?朝倉未来との再会・鈴木千裕VSクレベル展開予想を語る【RIZIN】 ORICON NEWSでは、ブラックローズの大将である平本蓮にインタビューを実施し、『雷神番外地』そして『RIZIN.49』の見どころを聞いた。今年7度目となる単独インタビューで、これまで以上にキレキレに語り尽くしてくれた言葉をできるだけ届けるべく前後半に分けた後編は、ブラックローズのキーマンとなりそうな赤田プレイボイ功輝の底しれない魅力や、久々に対面するであろう朝倉未来への現在の思い、そして鈴木千裕vs.クレベル・コイケ戦や昨年大みそか対戦したYA-MANについて。
■赤田プレイボイ功輝は「普通の人でもヒーローになれるストーリー性がある」
――チーム・ブラックローズは宇佐美正パトリック選手や篠塚辰樹選手などRIZINで活躍している選手が多いですが、初参戦の赤田プレイボイ功輝選手について教えていただけますか。 【平本】青森から上京してきて普通に働いてたんですけど、武尊選手の大ファンになって服とか髪型とか全部マネして、本のサイン会で初めて本人と会ったときにテンションが上って「僕も格闘技をやってるので、いつか武尊選手と戦いです」ってウソをついちゃって、それがきっかけで本当にキックを始めたヤツです。Krushで戦ってたんですけど、所属ジムの代表が性格の悪いヤツでいじめられて辞めてしまって、行き場がなくなって1年前くらいに僕が練習している渋谷のジムに来て。けっこうセンスがあるなと思って僕がアイルランドに行く前後から一緒に練習しました。性格も掴みどころがないけど話すほどに魅力があると思ったので、朝倉未来戦の前に「アルバイト分の給料を払うから、2ヶ月くらい俺の練習に全部付き合え」って付き人みたいになりました。そっから朝倉未来のスタイルを全部覚えさせてずっと練習をやってきて、今年は嫁の次に一番長くいたのが赤田です(笑)。 ――朝倉未来戦の勝利の“影の立役者”なんですね。 【平本】けっこうナメてるところがあって、僕もムカつくこともあるんですけど、なんだか憎めない魅力があるんですよ。僕と一緒に練習しているうちにMMAやったことなかった赤田もみるみる強くなって、喧嘩の強いタイプだからグラップリングもできるし、11月にDEEPのアマチュアルールでMMAに初挑戦したらいきなりKO勝ちして。そのまま大みそかのRIZINにまで出るっていう、ウソから始まった物語が現実になっていくのも面白いです。『超RIZIN.3』のときに「俺が勝ったらお前も大みそかに出られるかもな、青森のお父さんとお母さんが喜ぶぞ。そしたら俺はお前のお母さんに何を買ってもらおうかな」ってふざけて話してたら、本当に決まっちゃって(笑)。 ――すごいサクセスストーリーですね。 【平本】今回も最初はBreakingDownの選手が対戦候補だったけどケガで流れてしまって、代わりに出てきたのが五明選手で、キャリア差があるから僕が最初は断ろうと思ったら赤田は「やります」って即答で。厳しい戦いになると思いますけど、僕と大塚(隆史)さんがついているのがアイツにとって最強の武器になるし、実際にめっちゃ強くなってるので赤田に期待せずにはいられないです。辰樹ってカッコいいし華もあるけど、赤田って「普通の人でもスターになれる」っていう感じで、今の漫画の主人公っぽいのは僕や辰樹じゃなくて赤田なんですよ。『怪獣8号』とか『ヒロアカ』みたいに、普通の人の赤田が成長していく姿に感情移入できる。僕は『ドラゴンボール』のベジータなんで、ザコは瞬殺しますけど(笑)。第1試合だから会場に火を点けてくれたらうれしいけど、あんまりプレッシャーをかけたくない部分もあって、リラックスして勝ちに徹してほしいし、応援したくなる魅力が伝わればいいです。ただ、アイツの普段の喋りはめっちゃ面白いのに、カメラがあるとカッコつけて面白くないから、それはやめろってずっと言ってるんですけどね(笑)。