写真：Impress Watch

外務省は、新しいパスポート(2025年旅券)を2025年3月24日から発給開始する。 【この記事に関する別の画像を見る】 2025年旅券では、偽造・変造対策を大幅に強化し、顔写真ページがプラスチック基材となり、レーザーで印字・印画する。この偽造・変造対策は、国際民間航空機関(ICAO)の勧告等を踏まえた対応となる。 これまでは、申請者から申請を受理した都道府県旅券事務所などで、旅券を作成・交付してきたが、2025年旅券は国立印刷局で集中的に作成し、都道府県等に配送し、申請者に交付する。そのため、日本国内では申請から交付まで2週間程度、国外(大使館・総領事館)では2週間～1カ月程度かかることとなる。申請から交付までの時間がかかることから、早めの申請を呼びかけている。 2025年旅券にあわせて、オンライン申請の利便性を向上。更新時のほか、新規の申請時にも全国でオンライン申請を利用可能になる。オンライン申請の場合、旅券事務所の窓口を訪問するのは旅券受取時の1回のみとなる また、オンライン申請では戸籍謄本の原本も不要となる。マイナポータル経由で戸籍連携に同意し、オンライン申請を行なうことで戸籍符号が旅券申請データとともに、旅券発給管理システムに送信され、同システム上で戸籍電子証明書(戸籍謄本)が連携されるため、申請者は電磁的に戸籍謄本を提出したこととなる。 さらに、手数料においてもオンライン申請のほうが安価になる。現在、10年用旅券の手数料が16,000円、5年が11,000円だが、2025年旅券ではオンラインが10年で15,900円、5年が10,900円、窓口は10年が16,300円、5年が11,300円となる。