どの世代が好き? 歴代フォルクスワーゲン・ゴルフ(Mk1~Mk8)を振り返る 世界的人気モデル、誕生50周年
進化した第2世代 快適性がアップ
1983年に登場した第2世代ゴルフは、燃費と室内空間の広さを優先し、ボディが大型化したほか、やや曲線的な形状となった。弊誌の記者は、乗り心地、ハンドリング、実用性を兼ね備えたヴォグゾール・アストラに次ぐ「僅差」で2番手だとしている。 GTIは1986年に1.6L 16バルブエンジンを搭載し、最高出力140psにパワーアップ。その4年後、160psを発生するスーパーチャージャー付きモデル「G60」が登場した。 また、車高120mmリフトアップ、シャシー補強、山岳モチーフのグラフィックを備えたオーストリアのシュタイア・プフ(Steyr-Puch)による「カントリー」など、さまざまな特別仕様車が生まれた。 今日のゴルフRの "精神的祖先" と言えるゴルフG60リミテッドもあった。モータースポーツ部門が製作した71台限定の特別仕様車で、従来のG60より40ps高いパワーを持つ四輪駆動車である。しかし、その外観は普通のゴルフGTIとほぼ同じで、ブルーのグリルとグラファイトグレーの外装だけが特徴だ。
希少な「VR6エンジン」導入 第3~4世代
第3世代ゴルフは1991年に登場し、V6エンジン(狭角VR6)とステーションワゴン(ヴァリアント、またはエステートと命名)が追加された。VR6は、1991年11月の弊誌テストでBMW 325iを破り、高級車ブランドと対等以上に競えるものとして注目された。 1997年に発売された第4世代では質感と洗練性を重視し、インテリアはアウディA3よりも優れていた。しかし、GTIは先代モデルよりもターンインが鈍く、ステアリングも曖昧だった。 2002年のゴルフR32(初のRモデル)では、この問題が多少改善されていた。アップグレードされた3.2L VR6と四輪駆動が組み合わされ、あらゆるコンディションでセンセーショナルなパフォーマンスを発揮した。より硬く、より低いサスペンションとワイドボディにより、先代VR6には欠けていた、パフォーマンスモデルらしいルックスも手に入れた。