いくらなら人が来ますか?「理想は1200円」 人材獲得競争が熾烈な飲食業界 最低賃金だけではアルバイトは来ない
野球工房M福岡店 岡田大志 店長 「物価高がかなり進んでいるので、ベースアップしていかなければならないというのは仕方がないことなのかなとは感じているんですけど、会社としては人件費がその分増えますので、ちょっと苦しいという状況もあります」 アルバイトの時給を上げるため?、電気をこまめに消したりシフトを細かく調整したりと経費節減を徹底しました。 一方で、「賃上げで従業員のモチベーションが上がり、店に活気が出て売上が上がるという好循環」が生まれることを期待しています。 野球工房M福岡店 岡田大志 店長 「働くスタッフもベースがあがるというところで、それをモチべーションアップにつなげてもらって、お店の方も活気を出していきたいなという感じです」 店で働く20代のアルバイトの男性も、やる気をにじませました。 アルバイト 「時給が上がる前に比べたら自分のモチベーションとかも上がると思うので、その分やる気がでるかなって思ってます。車が趣味なので車に投資したい。めっちゃテンション上がります」 ■「10年で状況は変わった」 福岡県では、この10年の間に、最低賃金が265円上がりました。 しかし、賃上げだけではアルバイトを確保できないほど人材獲得競争が激しくなっているといいます。 クリエイト福岡営業所 木村淳一 所長 「10年前であれば、福岡だと700円台が最低賃金になっていましたけど、10年でも大分状況は変わって来ておりますので、上げないと人が集まらないという状況」 人手不足が続く日本の労働市場。特に深刻なのが、飲食業や清掃業などのサービス業です。こうした業界では、最低賃金に合わせた引き上げだけでは厳しいと話します。 記者Q いくらくらいの時給を提示すれば人は集まるのでしょうか。 「最低賃金が992円の福岡県の場合、やはり理想をいえば、1200円くらいあると非常に集まりやすくなります。1400円とか1500円で求人を出すお客さんもいらっしゃいますけど、あまり高いと、求職者が逆に『その分大変なお仕事なんじゃないか』と思われる可能性がありますので、ある程度適正で高いラインは1200円。、現実的に難しいのであれば1100円とかにしませんか、とかそういうご提案をさせていただいております」