コンセプトモデルが出たのに!結局発売されなかったバイクがあるって本当?
上述のEV06と同年に出展されたヤマハのXS-V1 sakuraは、コンセプトに「日本の美と情感を資格化」とあり、車種名にある桜色を細部まで施してデザインをこだわりぬいた一台です。 クラシックなデザインであるだけでなく、市販化も現実的なバイクであったため反響が大きかったようですが、販売されることなく今に至りました。 ◆スズキ「Gストライダー」
また、EV06と同様のオートマチック車で、ビッグスクーターとして印象が強かったものの市販化されなかったバイクに、スズキのGストライダーというコンセプトモデルがあります。 一見すると、ホンダのNM04に似たデザインであるため真新しく見えないかもしれませんが、こちらのコンセプトモデルが出展されたのは2003年であるとのこと。NM04が発売される10年以上前に発表されていたため、出展された当時は斬新なバイクだと感じた人は多かったようです。 ◆スズキ「XF4」
さらに、同じくスズキから出展されたコンセプトモデルに、XF4というバイクがあります。出展されたのは1991年と古いモデルではありますが、バイクなのに二輪駆動という、クルマでいう四輪駆動のような驚きの機能が搭載されています。 それだけでなく、釣竿を収納できるホルダーも装備しているという、遊び心満載なバイクでした。そのため、昨今のアウトドアブームに出展していたら反響が大きかったのではないかと思わせる機能が充実した一台と言えそうです。 ◆ホンダ「ブルドッグ」
アウトドアブームである今、出展していたら……と思わせるコンセプトモデルは他にもあります。 それはホンダが2015年に出展したブルドッグという名のバイク。ワイドなタイヤに低重心で悪路も安定して走れそうなデザインのブルドッグは、小物を収納できるスペースがあるだけでなく、キャンプツーリングも想定してキャリアが取り付けられているそうです。 なお、発表されてからまもなく10年が経とうとしていますが、市販化の兆しは見えないままです。 ※ ※ ※ バイクメーカーが今持っている技術を駆使し、企業の構想をめいっぱい盛り込んだコンセプトモデルは、市販化が難しい未来的なデザインのものもあれば、市販化を実現してほしいと思える親しみやすいデザインのものまで幅広くあります。 どれも未来を見据えて設計されたものであるため、今の時代に公開していたら市販化されたのでは…と思わせるバイクが数多く存在するのが、コンセプトモデルの魅力でもあります。
Peacock Blue K.K.