Creepy Nuts、『紅白』初出場は「いつも通りのいいライブができれば」 Da-iCE、JO1、ILLITらリハーサルレポ
12月28日より、12月31日放送の『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合/以下、『紅白』)リハーサルが行われている。ここでは29日に行われた出場アーティストたちの会見とリハーサルの模様の一部をお伝えする。 【写真あり】Da-iCE、JO1、ILLIT、TWICE、緑黄色社会、Creepy Nuts『紅白』会見&リハーサルの模様 ■Da-iCE 今年メジャーデビュー10周年イヤーを飾ったDa-iCEは『紅白歌合戦』初出場。SNSを中心に大きな話題となった「I wonder」を披露する。リハーサルでは楽曲の世界観を表現した虹色のLEDが使用され、メンバーが本ステージから客席に降りる演出もあった。リハーサル終了後、取材会場にてメンバーの岩岡徹、花村想太、和田颯、大野雄大、工藤大輝の5人が登壇。スタッフからマイクを渡されると、花村が「テストチェック1、2」と意気込み充分な様子を見せる。披露する「I wonder」について聞かれると、工藤が「楽しい曲なので、和気藹々と」と笑みを浮かべながら本番の見どころを語った。花村は年末に向けて「I wonder」を踊る動画を150個ほど撮り溜めていたが、携帯を変更したため映像が0になってしまい、「絶望しました」と胸中を語る。「“150ワンダー”あった」と名残惜しそうに話すと、それに大野が「来年は“0ワンダー”からスタート」だと励ます。 10周年イヤーの5人がそれぞれに「ここは直してほしい」というところを聞かれると、花村は大野が打ち合わせの際にゲームをしていることを挙げる。そんな大野は「10年以上一緒にいるので一つもない。全て認めてます」と全肯定するものの、絞り出す形で今回の会見を例にして5人の立ち位置が一緒のため、肩に手を置く工藤の感覚が同じということを述べ、「場所を変えてほしい」と提案していた。なお、Da-iCEは、あなたへの歌 特別企画『ディズニーファンタジーメドレー』でME:I (MOMONA・RAN・COCORO・MIU・SUZU)とともに「きみもとべるよ!」を披露する。 ■JO1 結成5周年を迎えたJO1は、『紅白歌合戦』3年連続の出場。今年リリースのアルバム『HITCHHIKER』リード曲の「Love seeker」を披露する。番組企画として、曲名にちなんで、“LOVEを探す!”史上初のパフォーマンスに挑戦。ハート型のボール“LOVEハート”を歌唱中にメンバー間で受け渡し、パフォーマンス終了時に誰の手の中にあるかを視聴者がリモコンで投票参加できるというもので、リハーサルでもその受け渡しが行われていた。また、バックのネオン街には、「JUNKI burger」「KEIGO ICE CREAM」といったメンバーの名前が隠れているのもポイントだ。 会見には與那城奨、佐藤景瑚、大平祥生、川尻蓮、豆原一成、河野純喜、川西拓実、白岩瑠姫、木全翔也、金城碧海、鶴房汐恩の11名が登壇。並び順で最も上手の鶴房が勢いよく会場に入ってきた。3度目の出場の意気込みを聞かれ、與那城は「前回を超えるようなステージ」にすることを約束。出場の報せを聞いてこれまでで最も喜んだという河野は「やってやろうかな」と本番に臨む強い思いを示した。また、佐藤は披露する「Love seeker」を通じて、「たくさんの愛をたくさんの人に伝えたい」とも話した。来年、JO1は単独では初となる東京ドームでの公演を控えており、さらに初のワールドツアー、ベストアルバムのリリースも決まっている。佐藤は2025年が「勝負の年」であり、『紅白歌合戦』を弾みにすることを約束。豆原の中ではすでに“2025年が始まっている“こともほかメンバーから明かされた。 ■ILLIT 『紅白』初出場となるILLITは、世界的ヒットを記録したデビュー曲「Magnetic」を披露する。リハーサルを終え、会見会場にてYUNAH、MOKA、WONHEE、IROHA、MINJUの5人が登壇。MOKAは「今年デビューをして、その年に『紅白歌合戦』に出演できることになり、メンバー5人心から光栄に思っています」と感謝を述べながら、「まだまだ日本では活動もたくさんはできていないし、知らない方々もたくさんいらっしゃると思います。素敵なパフォーマンスをお見せするので、期待していただければ嬉しいです」と『紅白歌合戦』をきっかけにGLLIT(ILLITファンの呼称)が増えることに期待を寄せた。 TWICEに憧れているというIROHAは、「小さい頃から大好きで尊敬していたので、今回初めてお会いすることができて光栄です」と笑みを浮かべ、「挨拶をさせていただいて、時間があればお話をさせていただきたいですし、アドバイスをいただけたらと思っております」とTWICEとの共演に胸を踊らせていた。ほかにもILLITは、あなたへの歌 特別企画『ディズニーファンタジーメドレー』で「星に願いを」を歌唱。放送100年 特別企画『歌って踊ろう! KIDS SHOW』でIROHA 、MOKAが「コンピューターおばあちゃん」を、さらに5人が「パプリカ」のステージに参加しそこでTWICEとの共演が実現する。 ■TWICE TWICEは2022年以来2年ぶり、5度目の『紅白歌合戦』出場。昨年はMINA、SANA、MOMOの3名からなるMISAMOとして出場していた。今年TWICEが披露するのは、「TT~Feel Special」スーパーメドレー。リハーサルでは「TT」から流れるように、JIHYOによる「Feel Special」のアカペラ歌唱がスタート。リハーサルにおいても艶とキレのあるダンスが展開された。 そのまま会見には、NAYEON、JEONGYEON、MOMO、SANA、JIHYO、MINA、DAHYUN、CHAEYOUNG、TZUYUの9名が登壇。代表してSANAが「またみんなで『紅白歌合戦』に出場できることを嬉しく思います」と出場の喜びを述べる。2019年に発表された「Feel Special」はコンサートでも披露されているグループにとって大切な楽曲。MINAは「この曲を聴いて、みなさんが勇気や元気をもらったりしてくれたら嬉しいと思います」と「Feel Special」にかける思いを話す。また、「Feel Special」にかけて“特別な存在“を聞かれたMOMOはTWICEのメンバーとONCE(TWICEファンの呼称)を挙げ、JIHYOは「私たちはこれまで歩んできたこの時間がとても大切に感じられます。これから歩んでいく時間もとても大切なものだと思います」と語った。今年9周年を迎え、10年目に突入しているTWICE。長続きの秘訣を聞かれたNAYEONは、「メンバーのみんなも私たちがTWICEとして、こうして活動できていることがどれほど貴重で大事なことなのかということをみんなそれぞれ感じていますし、だから私たちがそれを守ろうともしているその気持ちが大きいということが長続きできている秘訣」だと考えを述べ、続けてSANAはNAYEONのコメントに共感を示しながら「これまでずっとみんなでやってきて変わらない関係が一番大きい」とも話していた。 ■緑黄色社会 3年連続の出場となる緑黄色社会は、今年の『第91回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)』中学校の部の課題曲 「僕らはいきものだから」を全国コンクールで優勝した岩手県北上市の6つの中学校で作る合同チームとコラボ歌唱する。会見には長屋晴子、小林壱誓、peppe、穴見真吾の4人が登壇。作詞・作曲を担当するボーカルの長屋は、「僕らはいきものだから」はNコン課題曲として中学生に向けて制作した楽曲ではあるが、「同じように悩みを抱えた人たちにも伝わる楽曲」だと説明し、「またいつもと違った私たちが届けられる」と本番に向けての意気込みを話す。中学生と一緒に歌うということに関して、長屋は一人で歌っているいつものライブとは異なり「刺激になる」と笑みを浮かべ、「歌い方の変化を自分でも感じる」とコラボから生まれる化学反応を楽しみにしているようだった。 ■Creepy Nuts 悲願の初出場を飾るCreepy Nutsは、世界的なヒットを記録した「Bling-Bang-Bang-Born」を披露する。会見に登壇したR-指定、DJ松永。本番に向けての意気込みを聞かれたR-指定は、「いつも通りのいいライブができればと思っております」と語り、それにDJ松永も「同じで~す」といつもの調子で答える。「Bling-Bang-Bang-Born」についてはR-指定が「予想してない広がり方をしてくれた楽曲」と認めながらも「今まで書いてきた曲たちと同じように大切な曲の一個ですね」とコメント。「Bling-Bang-Bang-Born」でのブレイクをきっかけにして、海外でのライブも増え、「新しい名刺みたいな感じにもなっている」とR-指定はその手応えを滲ませる。躍進の2024年についてR-指定は「直近の記憶になっちゃうんですけど」と前置きをしながら「ずっと曲作ってましたね」と振り返り、それにDJ松永も首を縦に振った。Creepy Nutsは来春にアルバム『LEGION』のリリースを控えている。
渡辺彰浩