ソフトバンク、4番山川穂高から描いた2024年型打線 3番柳田悠岐、5番近藤健介 村上打撃コーチ「超攻撃型だったら2番を変えていくことも」
◆ソフトバンク全体練習(26日、ペイペイドーム) ソフトバンクは3月29日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム大阪)に向け、本拠地で全体練習を行った。攻撃陣はオープン戦ではいずれも12球団最多の18本塁打66得点をマーク。主力陣も軒並み、順調な調整ぶりを見せている。 ■開幕ダッシュへフレッシュ6投手【予想開幕ローテ】 オープン戦ラストゲームとなった24日の広島戦(マツダスタジアム)では、開幕スタメンを想定したオーダーを組んだ。 1 中 周東佑京 2 遊 今宮健太 3 右 柳田悠岐 4 一 山川穂高 5 左 近藤健介 6 三 栗原陵矢 7 指 ウォーカー 8 捕 甲斐拓也 9 二 牧原大成 小久保監督も「開幕に向けて、このメンバーで戦おうという形が見つかった」と満足そうに振り返った。 オーダーを巡っては、小久保監督からコーチへの〝宿題〟でもあった。19日の阪神戦(ペイペイドーム)からのラスト5試合を「本番モード」と位置づけ、それまではいろんな打順を試した。しかし、結果的には〝元サヤ〟に収まった形となった。 対外試合初戦は2月24日。台湾・楽天モンキーズ戦(宮崎アイビー)でベストメンバーを並べた。 1 中 周東佑京 2 遊 今宮健太 3 右 柳田悠岐 4 一 山川穂高 5 左 近藤健介 6 三 栗原陵矢 7 指 ウォーカー 8 二 牧原大成 9 捕 甲斐拓也 ちょうど1ヶ月が経過し、8番と9番が入れ替わっただけだった。その間には1番に柳田、2番に近藤やウォーカーらを入れる攻撃的なオーダーもあった。ただ、4番の山川だけは不動だった。村上隆行打撃コーチは「僕は(山川は)4番だと思っていた。4番ではめたかった。小久保監督も4番を打ち続けた人なので、あまり4番を代える必要もないのかな。そこをいじり出すと、全部がぐちゃぐちゃになってしまう。とりあえずその方向でいこうかなと思った」と説明した。 山川の4番が固まることで前後の並びをいろいろと試した。「その後ろが誰になるのか。山川と勝負をしてもらいたいので、近藤がいると相手からすると嫌だと思う。オープン戦でもそれが一番打線のつながりも良かった」。2番に今宮を置く意味についても「つなぐという意味ですごくいいバッティングをしている。7番などにいくと『振らなきゃいけない』となって良さがなくなる。(打線の)厚みを考えたときに、後ろがペラペラというふうになりたくない。(主力を)3、4、5で置いた方がいいのかな」と話した。 もちろん長いシーズンを見据え、オープン戦でいろんな打順を試した意味は大きい。「柳田を前に持っていくのもある。ここで(打線が)切れたらどうなんだろうというシミュレーションもいろいろした。超攻撃型だったら2番を変えていくこともあるけど、開幕戦をにらんでとなれば、(先発が予想される)宮城を苦にしていない今宮を2番に入れる方がいいのかな」とも話した。強力打線を生かす最善の打順を探りながらシーズンに臨む。(小畑大悟)
西日本新聞社