苦し紛れのクリアが続く

【警告】日本＝なし アメリカ＝E・ソネット（57分）【退場】なし 写真：金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部／JMPA代表撮影)

［パリ五輪・準々決勝］日本女子 ０－１ アメリカ女子／８月３日／パルク・デ・プランス 【PHOTO】なでしこJのアメリカ戦出場17選手＆監督の採点・寸評。攻守で存在感の守屋やキャプテン熊谷らを及第点に 　日本女子代表は現地８月３日、パリ五輪の準々決勝でアメリカ女子代表と対戦し、０－１で敗れた。 　立ち上がりから押し込まれる展開となったなか、粘り強く守り90分間を耐えるも、延長に突入した105＋２分、右サイドから切り込んできたトリニティ・ロッドマンにコントロールシュートを決められ、先手を取られる。 　終盤にチャンスを作るも最後まで１点が遠く、ベスト８で敗退となった。 ▼なでしこジャパンのチーム採点「5.5」 　これまでのグループステージと同様、相手に主導権を握られても、組織的な守備を見せ、最後の局面では簡単にやらせなかった。しかし、守れていても少ない攻撃のチャンスで決め切れなければ勝てない。それを改めて痛感させられた一戦となった。 　長い時間、アメリカの猛攻を受けるなか、日本はブロックを敷いて相手の攻撃を遅らせ、ボランチの長野風花、長谷川唯らがプレスバック。ボールを奪ってカウンターを狙うが、前の動きが少なく、パスコースがないため、苦し紛れのクリアに。回収されて、再び攻勢を受ける展開が続いた。 　これでは１点が遠いのは必然で、相手に先制点を献上するのも時間の問題だった。延長戦突入まで無失点に抑えた守備の粘り強さは評価できるが、思うようなサッカーができたとは言えず、採点を高くはできない。 　お互いの距離感が良く安定した守備を見せていたCBの熊谷紗希と南萌華。そして、右サイドで攻守に躍動した守屋都弥らは及第点とした。 取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部） ※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。