立腹…段ボールぶつけられた男、投げた男性を蹴る「注意しようと」 バランス崩した男性、転倒して死亡 法廷で男「廊下で今まで5回ぶつけられた」 蹴ったのは足…男性に突進もしたか
昨年6月、埼玉県川口市内の老人ホームで入所者の男性=当時(89)=に暴行を加え転倒させ死亡させたとして、傷害致死の罪に問われたさいたま市見沼区、無職の男(72)の裁判員裁判の初公判が1日、さいたま地裁(小池健治裁判長)で開かれた。男は罪状認否で「私がしたことは、足を1回蹴ったことです」と供述した。 父遺体、こたつの中…「冷たい」と通報した息子逮捕 葬儀のはずが、父の口座見た瞬間…誰にも連絡せず
冒頭陳述で検察側は、同施設に入居していた男が隣室の男性から段ボールをぶつけられたことに腹を立て、犯行に及んだとして「動機は短絡的で、結果は重大」と指摘した。 弁護側は、廊下の椅子で新聞を読んでいる時にこれまでに段ボールを5回ぶつけられたと主張。事件当日は「男性が持っていた段ボールが頭に当たり、注意をしようと近づいて蹴った」と説明した。 起訴状によると、男は昨年6月28日、川口市内の老人ホームの廊下で、入所者の男性に突進しながら足を蹴るなどの暴行を加えて転倒させ、7月5日、頭蓋内損傷によりさいたま市内の病院で死亡させたとされる。