【ラグビー・シックスネーションズ2024】開幕戦のフランス×アイルランドから白熱必至。9番デュポンは不在も、レ・ブルーには好調リュキュがいる
今週末、シックスネーションズが始まる(現地時間2月2日、21時/日本時間2月3日、午前5時)。今年の開幕を飾るのは、フランス×アイルランドの優勝候補の2か国の対戦だ。 フランスは、SHアントワンヌ・デュポンが7人制ラグビーでパリ五輪を目指すため今大会は不在。アイルランドはSOジョニー・セクストンが引退した。 キャプテンかつプレーメイカーだった2人を欠く両チームが、どのように戦うのか注目される。 フランス代表はこれまで通りデュポンの不在時にキャプテンを務めていたFLシャルル・オリヴォンが継続してキャプテンを務めると予想されていたが、2027年に向けて新たな4年のサイクルをスタートするにあたり、スタッフはNO8のグレゴリー・アルドリットをキャプテンに選んだ。 「シャルル・オリヴォンはフランス代表チームのリーダーであり、チームメイトからもスタッフからも高く評価されているキャプテンだが、主力選手たちのリーダーシップを成長させたいと考え、話し合いの結果、ワールドカップ(以下、W杯)の南アフリカ戦からシックスネーションズのアイルランド戦に移る前に引き継ぎがあった方が良いと判断した。グレッグ(アルドリット)が適任だという結論に至った」とファビアン・ガルチエ ヘッドコーチ(以下、HC)は経緯を明らかにした。 苦痛をいとわず、80分間ハードワークし、闘い続ける姿を見せるアルドリットを、このチームの新しいシンボルに選んだのである。 「まず彼のプレーのレベル。また彼の年齢(26歳)から考えると、2027年のオーストラリア大会でもプレーできるだろうということ。もちろんシャルル(オリヴォン)も次の大会に連れて行きたいが、グレッグはシャルルより4歳若く、彼がキャプテンを務める番が来た」と加えた。 「グレッグはスコットランドにルーツを持ち、(所属クラブの)ラ・ロシェルではアイルランド人のコーチ(ロナン・オガーラ)の下でプレーしており、英語が堪能であるだけでなく、アングロ=サクソンのメンタリティーを理解している。レフリーと話すのは1人の選手だけでいい」 W杯の南アフリカ戦では、デュポンがレフリーとのコミュニケーションに苦労し、いろいろな選手がレフリーに訴えている姿が見られた。その反省である。