『家いっぱいの愛』（画像はJTBC公式サイトより）

　韓国ドラマ『家いっぱいの愛』がNetflixで第10話まで配信され、いよいよ物語も大詰めになってきた。 【写真】抱きしめてキスするムジン（チ・ジニ）とエヨン（キム・ジス） 　第8話では、ミレ（ソン・ナウン）とテピョン（チェ・ミンホ）がお互いの気持ちを確かめ合い、ムジン（チ・ジニ）とエヨン（キム・ジス）が2人の思い出の場所である野球場で愛を確認し合った。そんな2組のカップルが物語の終盤に向けてどう変化していくのか、ムジンはエヨンの愛を取り戻せたように見えるが、ミレとの関係はどうなっていくのか。今回は第9話と第10話を紹介しよう。（以下、ネタバレあり） 　これまで家族を支えることだけを考えていたミレは、テピョンと付き合うことになって毎日の生活が輝き始めたことに喜びを感じていた。そんなある日、突然エヨンがミレのために部屋を見つけ、強制的に引っ越しをさせてしまう。「娘や大黒柱としてではなく、ミレとして生きてほしい」とエヨンは伝えるが、戸惑うミレ。エヨンは「私も一人暮らしをしたい。一個人として生きよう」と伝えたものの涙が止まらない。そんなエヨンを優しく慰めるムジン。 　同じ頃、テピョンのもとを父親でJプラス社長・チヨル（チョン・ウンイン）が訪ねてきた。警備員の契約期間が終わるテピョンにJプラスに入社するように説得するが、テピョンは応じない。しかしチヨルの「3カ月だけやってみろ。試さずに放棄するのは性に合わないだろう」という言葉に触発され、テピョンはとりあえず3カ月だけJプラスで働くことを決意する。 　ミレに一人暮らしをしたいと言ったものの、ミレがいなくなった自宅で何をしていいのか分からずぼんやりするエヨン。ムジンはエヨンのために食事を作り元気づける。何をやりたいかと聞くムジンに「とりあえず何もかもサボりたい」というエヨン。これまで家事と育児を一生懸命行ってきたエヨンらしい言葉だった。 　一方で一人暮らしを始めたものの、ほとんど家事をやったことがないミレは、掃除や洗濯にウンザリしてしまう。実家が恋しくなりこっそり様子を見に行くが、エヨンがムジンと仲良くしているところを見て、腹を立ててその場を去ってしまう。 　ヒョンジェ（ユンサナ）は相変わらずの調子でムジンとの暮らしを楽しんでいたが、大学に戻るように説得するムジンと言い合いになってしまう。「我が家の男は起業の才能がない」とムジンに言われ、ヒョンジェは拗ねてムジンを避けるように。 　ムジンら一家に変化の兆しが訪れている中、家族ビラの前の大家の娘（カン・マルグム）は不穏な動きをしていた。ミレを待ち伏せして「いいわね。裕福な父親がいて」という言葉を投げかけ、ミレを不安にさせる。 　相変わらず一人暮らしを楽しめていないミレは、寂しく自宅で夕飯を食べていた。ちょうどその時、エヨンが残していった手紙を見つける。そこには家事に関するアドバイスと、これから実家はつらい時に休める憩いの場にしてほしいというエヨンの優しい言葉がつづられていた。エヨンの真意を知り、ミレは号泣してしまう。 　エヨンと完全に和解したミレは、翌朝出社するとテピョンの入社を知って驚く。社長のチヨルが「息子だ」と紹介し、さらにはミレがテピョンの指導係に抜擢され、戸惑う。 　入社を黙っていたことをミレに詫びるテピョン。指導係になったからにはプライベートと分けて厳しくすると宣言するミレ。同じチームのメンバーは、社長の息子だからと遠慮しているが、容赦なく厳しくするミレにテピョンは笑顔を見せる。 　高時給につられ、渋々テレビショッピングのモデルを引き受けたエヨンは、ムジンに付き添われ、収録に向かう。緊張で顔が強張っていたエヨンだが、ムジンが言葉をかけたことでリラックスでき、大成功を収める。そんな父親と母親の様子を見ていたミレは、心の中で何かが変化し始めた。ミレの自宅前をウロウロしていたムジンを部屋に招き入れてお茶をごちそうする。 　前の大家の娘がミレの前に現れたことを聞いたムジンは、彼女と会うことを決意。ドラゴンインベストメントという会社に投資して全財産を失ったのは、ムジンのせいだとなじる彼女に一言も言い返せないムジン。 　ムジンから前の大家の娘に会うと聞かされたジェゴル（キム・ヨンジェ）は、以前から誘われていたジョンイン（ヤン・ジョア）の店に髪を切りに行く。そこでジョンインは、ジェゴルに「私のパートナーになってくれません？」と申し出る。 　良い雰囲気になったジョンインとジェゴルは、カンナムビアバーの1周年記念の場に現れる。そこにムジンも現れて気まずい空気が流れたのだが、前の大家の娘が登場したことで大騒動になる。ジェゴルと組んで父親を騙したと言う彼女は「この詐欺師！」とムジンにつかみかかる。そこに居合わせたエヨンが「ムジンが本当に詐欺師なら、家族の前には現れない」と断言。「家族だから分かる」とムジンを信じるエヨンに、ミレとソンジェも賛同する。 　 　その様子を見ていたジェゴルは真実を告白。前の大家を騙した詐欺師は別にいて、最後までムジンは前の大家が全財産を渡すのを止めていたことが分かった。ムジンは悪くないのに、罪悪感からムジンを恨むことで救いを求めていたと言うジェゴル。 　理由はどうであれ、家族ビラの前の大家を死に追いやってしまったことに苦しむムジン。そんなムジンを慰めるエヨンは、彼を元気づけるためにキスをする……。