【記録レビュー】日本ハム 夏男レイエス 8月30安打&4割超え
【24年12球団記録レビュー】日本ハムはシーズンが佳境になるにつれ、レイエスの存在感は際立っていった。来日1年目。開幕から球宴までは打率・233、8本塁打と苦しんだが、球宴後は8月2日のソフトバンク戦から球団新記録の25試合連続安打を記録するなど大暴れ。特に8月は敬遠の1打席だけだった試合を除き、22試合全てで安打を放ち、月間31安打、打率・403をマークした。 日本ハムで月間30安打以上&打率4割超えは、17年4月の近藤(32安打、打率・427)以来、8月に限れば01年の小笠原道大(37安打、同・407)以来で右打者では初めてとなった。夏男のバットは暑さが続いた9、10月も鈍ることなく、後半戦の打率・335、46打点はリーグトップ。17本塁打もリーグ2位で、新庄監督の下では3年目で初のAクラス入りとなる2位躍進に貢献した。 DHとしてベストナインも受賞。球団外国人では16年のレアード(三塁手)以来10人目、来日1年目では13年アブレイユ(DH)以来11年ぶり2人目となった。来季の残留も既に決定。球団外国人初の2年連続ベストナインや、16年レアードを最後にパ6球団で最も遠ざかっている本塁打王のタイトルにも期待がかかる。レイエスが開幕から爆発すれば、16年以来のリーグ制覇も近づく。大砲のバットに期待したい。 (記録課・八田 朝尊)