ヴァーミリアン ダートG1・9勝、JBCクラシック3連覇、07年最優秀ダートホース/24年追悼
2024年も名馬、ホースマンが天国へと旅立った。06年に皐月賞、ダービーの2冠を制したメイショウサムソン、ダートでJpn1を含むG1・9勝を挙げたヴァーミリアン、そして藤岡康太騎手は35歳という若さで旅立った。ファンの記憶にいつまでも残る名馬、ホースマンを悼むとともに、その栄光を振り返る(JRA、牧場、関係各所からの発表を受けて紙面で報じたG1馬などを中心に再編集しています)。 ■9月12日ヴァーミリアン(セン22) 種牡馬引退後に繋養(けいよう)されていたノーザンホースパーク(北海道苫小牧市)で、疝痛(せんつう)のため亡くなった。 血統は父エルコンドルパサー、母スカーレットレディ。栗東・石坂正厩舎から04年にデビューして当初は芝で戦った。4戦目のラジオたんぱ杯2歳Sで重賞初制覇。3歳秋からダートへ転向すると、中央では07年JCダートと08年フェブラリーSを勝ち、地方では07~09年にJBCクラシック3連覇。当時歴代最多のG1・9勝(Jpn1含む)を挙げた。 07年にはJRA最優秀ダートホースを受賞。通算成績は34戦15勝(うち海外2戦0勝、地方13戦10勝)。引退後は種牡馬としてノットフォーマル(15年フェアリーS制覇)などを出したが、受胎率の低下などにより17年からは乗馬として繋養されていた。