人型ロボで樹木伐採…JR西日本が公開、「多機能鉄道重機」の性能
JR西日本は7日、関西本線月ケ瀬口駅(京都府南山城村)で多機能鉄道重機を用いた樹木伐採作業を公開した。アーム先端にチェーンソーや回転刃などを装着した人型ロボットを作業員が工事用車両の操縦室から操作した。「墜落や感電など高所作業の労災事故を減らせる」(大阪電力技術センター奈良電力区)と、導入のメリットを説明する。 同重機は日本信号、人機一体(滋賀県草津市)と共同開発した。さまざまな作業を行うにはアームが2本必要など機能性を求めた結果人型ロボットになり、直感的に操作できる。最大12メートルの高さで作業でき「手作業だと作業地点までの木も切る必要があるが、ロボットは切りたい木だけを伐採できる」(同)。 作業人員を約30%減らせて年齢など関係なく作業でき、人材確保難に対応しやすい。伐採のほか架線支持物の塗装にも使っている。今後はツール開発で作業の幅を広げる。