中越典子さん(44)“朝ドラヒロイン”としてスタートした女優人生「でも、肩書きに実力が追いつかず劣等感がありました」|STORY
端正な顔立ちで、明るいオーラと飾らない雰囲気、はつらつとした美しさが魅力の女優・中越典子さん。モデルや情報番組のリポーターを経て、NHKの連続テレビ小説「こころ」のヒロインとして女優人生をスタート。プライベートでは2014年に俳優の永井大さんと結婚。その後2017年に長男、2018年に長女を出産し、年子の兄妹ママとして日々育児にも奮闘中!デビューから25年、女優として、妻として、母として…40代を迎えてますます輝きを増している、等身大の中越さんに迫りました。 【写真あり】ズキュン♡輝く笑顔の中越典子さん(44)
19歳のとき「表に出る仕事をしたい」と事務所に応募したのがきっかけ
この世界に入ったのは、地元の佐賀県から上京して1年経った19歳の頃、自分で事務所に応募したのがきっかけ。高校は芸術課で油絵を専攻していたので、母に「もう少し芸術を続けてみたら?」と言われたのを機にジュエリーを作る専門学校へ。 進学を機に上京しましたが、在学中もずっと芸能界への興味が頭の片隅にあって。昔から女優を目指していたというような意識の高さはなく、表に出て表現する“モデルをやってみたいな”という軽い気持ちからのスタートでした。 当時、芸能事務所のオーディション情報が掲載されている「デビュー」という雑誌があったんです。それを見て今の事務所が目に留まり、自分で写真を撮って応募しました。「事務所に入れば、何かしらモデルへの道が拓けるだろう」と思っていたものの、蓋を開けてみたら舞台のお芝居がメインのガッツリ役者向けの事務所で(笑)。応募要項に書かれていた「個性を活かす」という文字だけは印象に残っていたので、その言葉を信じて今の事務所に入ることを決めました。 二十歳の時に、ファッション誌ViViのモデルを務めたのが最初のお仕事でした。当時は岩堀せりさんや佐田真由美さんが最前線で活躍していた頃で、「プロのモデルって全然違う!なんてかっこいいの!」と圧倒されて…。「自分には向いていない」と気づいて1年半でやめてしまったんです。 ちょうどその頃リポーターのオーディションに受かり、「王様のブランチ」のブラン娘(ブランコ)として活動することに。毎週テレビに出演するようになったものの、知識も無いなか、情報を上手く伝えられないもどかしさをずっと抱えながらやっていましたね。仲間と和気藹々と仕事するのは楽しかったけれど、このまま続けても私の中で何かが変わるという希望は見出せないままでした。 その間に、初めてセリフのあるドラマに出演したらお芝居の方に興味が湧いてきて。役者にそこまでの興味はなかったはずなのに、現場で出会う役者さんたちがあまりにもかっこ良くて…。そこで感化されて本気でお芝居に向き合いたいと思うようになり、王様のブランチは2年半で卒業。半年後の23歳の時に、NHKの朝ドラ「こころ」の主演が決まりました。