[MOM987]筑波大MF田村蒼生(4年)_「殻を破れそうな感覚」失意から掴んだ湘南内定
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [9.28 関東大学L1部第15節 流経大0-4筑波大 流通経済大学龍ケ崎フィールド] 【写真】ミスマガジン2023、16歳グラドルのユニ姿に「最高に可愛い」「天使」「くぅー!」 筑波大に流れを呼び込む先制点になった。前半11分、エリア内に入ったMF田村蒼生(4年=柏U-18/湘南内定)が倒されてPKを獲得。これを田村自らが決めて先制に成功した。 「流れもあまりよくなかったし、主導権を握れていなかった中でのPKだったので、チームとしても少し気が楽になるゴールでした。自分としても、湘南内定が発表されてからゴールもアシストも取れてなかったので、結果が出たのはよかったです」 プロキャリアを始めるクラブとして発表されたのは湘南ベルマーレだった。小学生の時から柏レイソルの下部組織で育った田村。世代屈指のアタッカーに成長すると、19年にはU-17日本代表に選出され、ブラジルで開催されたU-17ワールドカップにも出場した。 筑波大に進学後も1年生の関東大学リーグ開幕戦で先発出場。U-17W杯に一緒に出場したMF角昂志郎(4年=FC東京U-18/磐田内定)らと大学屈指の攻撃陣を形成して、2年時には新人戦で日本一を経験。卒業後のプロ入りに向け、着実に力をつけていた。 そんな田村の進路は当然、柏が第一候補と考えられていた。しかし今春はキャンプに参加したものの、怪我もあって思うような結果を残すことができなかった。さらに柏は同タイプの法政大MF中川敦瑛(4年=横浜FCユース)の獲得を発表。なんとなく察しがつく中で、“その時”はやってきた。 「(天皇杯の)レイソル戦の前にレイソルの方から今年は見送るという形で言われました。いろいろ考えましたし、自分が思い描いていたプラン通りにはいかないなと思ったけど、そういう経験が自分を強くしてくれた。今、個人的にはすごく感触がよくて、殻を破れそうな感覚でいます」 湘南からの興味は天皇杯2回戦の町田戦後に伝えられたという。「その後も何試合もつくばの方まで足を運んでくれて、総理大臣杯前の中断期間に練習に参加しました。本当は4日間の日程だったんですけど、なかなか自分のプレーを出せなかったので、スカウトの柳原(裕)さんがもう1日追加してくれた。その最後の日のゲームで爆発できたんですけど、最後の1日がなかったら湘南は決まっていなかったと思います」。 兎にも角にも、プロサッカー選手になる夢を叶えることは決まった。そして当然、そこで満足することなく、即戦力として1年目からしっかりと結果を残すつもりでいる。「半年後にはJでスタメンで活躍しているイメージを持ってるので、そのレベルになれるように、チームを勝たせられるように頑張りたい」。明治大との一騎打ちとなっている優勝争いを、来季に向けた自信に繋げる。