大谷翔平 ノーヒットも執念2四球 ド軍ブルペンゲームも完敗で1勝1敗
「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ドジャース3ー7メッツ」(14日、ロサンゼルス) ナ・リーグの優勝決定シリーズ(7回戦制)第2戦が行われ、ドジャースの大谷翔平選手(30)はメッツ戦に「1番・指名打者」で出場。劣勢の終盤に2打席連続四球で勝利への執念を見せたが、3打数無安打に終わった。ブルペンゲームで連勝を狙ったチームは完敗し、シリーズ1勝1敗。第3戦は16日(日本時間17日)に敵地ニューヨークで行われる。 勝利への執念。つなぐ気持ちが態度に出た。4点を追う九回無死一塁。カウント3-1から外角高め157キロ直球を見送った大谷が一塁へ歩きかけた瞬間、球審の右手が上がった。仕切り直しの6球目は内側ボール。ゆっくりと一塁へ歩き、好機を拡大した。 チケット完売5万2926人が埋めた本拠地に逆転サヨナラ勝利への期待が膨らむ。しかし、メジャー屈指の上位打線がまさかの3者連続三振だ。万事休す。スタンドから落胆の声が漏れた。 前夜の第1戦は9-0で大勝。ド軍は救援投手でつなぐブルペンゲームで連勝を狙ったが、“先発”のブレージャーが初回に先頭被弾すると、2番手ナックが二回に満塁被弾。前夜にポストシーズン(PS)記録に並んだ連続無失点イニングは33で途切れ、策は完全に裏目に出てしまった。 前日の試合で2安打1打点をマークし、復調の兆しを見せた大谷は変則左腕マナイアに2打席連続三振を喫するなど、ノーヒットに終わった。七回と九回の打席で四球を選んだが、走者なしの場面ではPS全7試合、19打数連続無安打となった。 しかし、周囲の大谷への信頼は揺るがない。2番ベッツは「彼なら大丈夫だ」との言葉を3度繰り返し、次戦に期待。ロバーツ監督は「マナイアには合ってないように見えた」と分析しながら「彼はこのチームのベストヒッター。5打席は立ってほしい」と、今後も1番起用継続を示唆した。 シリーズ1勝1敗。チームは完敗したが、一時は3点差まで詰め寄った。試合後は敵地ニューヨークへ移動。気持ちを切り替えて第3戦に臨む。